2008/11/19 17:35

就農して4年目の秋、畑の片付けに明け暮れています。
重機が無いので人力に頼らざるを得ないの部分が多く、力仕事は好きなのでストレスではないのですが、時間がかかり過ぎました。まだあと60アール分の畑の片付け(マルチ剥ぎや支柱撤去)や来年に向けての整備(堆肥撒きなど)が残っていて雪の気配に急かされます。
この時期は汗をかくと風邪をひいてしまうので、全力で大暴れも出来ず、非常に不便です。

4年目にもなると、立ち上げ時の狂騒や未来への期待も一段落して、現実の立ち位置が分かり始めてきます。
そのせいか例年より期待外れに終わった事や解消できなかった課題が目立ってしまって、モチベーションの低下が感じられます。

理想の農業生活と現実の日常生活のギャップが絶望的に埋まらなかったり、様々な考えを持つ他の農業者や消費者との間に埋まらない溝を感じたり。
一人で農業をしているわけではないので、二人三脚をやっている時のようなフットワークの悪さが気になったり、ペースの違いがお互いのストレスを生んだり。
そんな事はどんな組織でもある事なのでしょうが、指向性の違いや温度差をどうすり合わせて行くのか、しっかり考えなければ乗り越えられない現実がそこにあります。

直売所の運営でも感じましたが、組織や集団をまとめるのって本当に大変なことなのだなあと改めて思います。政治家や官僚や教師を罵倒するのは簡単でも、じゃあ「あなたがやってみたら?」と言われて拒否する人には文句を言う資格は無いんですよね。
志の無いあまのじゃくは誠意ある敵より嫌なものです。


今年の冬は三代目Dも出稼ぎに出なければいけなくなりました。
果樹の選定など、仕事は山積みですが仕方ありません。
タラレバが頭を駆け巡りますが仕方のないことです。
来年は歯車がうまくかみ合ってくれることを祈るのみです。

2008/11/06 21:45


本来は冬越しした株元から出る芽を取って増やすのですが、畑を返す都合から移植作業をしています。
来年、果たして芽が出てくれるのか心配です。

大変に力仕事で大変な上、日が短いので休んでもいられません。今週は筋肉痛確定です。寒くなると腰を痛めないか心配です。


やっと図書館に行けたのでたくさん本を借りこんで来て、少しずつ読んでいます。
アメリカの政治経済、シュタイナー、地域通貨、イラク戦争、貨幣の理論、金庸の武侠小説、日本古代史の本…。興味のある本を片端から借りてきて読んでます。

『アメリカは正気を取り戻せるか』というリベラル派論客の本を読みましたが、アメリカに住んでないせいか全く背景のイメージが湧かず、さっぱり理解できず挫折。アメリカの外から見ているだけではアメリカの事は理解できないと痛感。
同様に日本と中国・韓国などの国民感情の間にも、一方的な視点しか知らないがゆえに深まる誤解があるのだろうなと感じました。もっと交流を深め、相手を理解しようとしなければいけないのでしょう。

日本の古代史も古事記や日本書紀の神話時代から大変に面白いです。神話の時代から朝鮮半島とは深い深い交流があったことは疑いないので、これからも遺跡の発掘などで新しい事実が発見されていくことが楽しみ。
大学時代、近所で縄文時代の遺跡の発掘が行われていて、研究者の方が大変に興奮しながら発掘の成果を語るのを聞いて、歴史はこれからもどんどん書き換えられていくのだろうな~と期待すると同時に、自分の寿命の間に一体どれだけの新発見を見れるのだろうかと寂しくなったものです。
歴史好きにとっては、自分の自意識をコンピュータに移植できるならば、人類の歴史ある限り歴史の行く末を見守りたいと思うものです。意識が肉体から切り離された時点でもうそれは自分ではないとは思いつつも、なんとかならないかなあなどと妄想してしまいます。

安曇野に是非地域通貨を普及させたいと思っているのですが、そう思うと「通貨」とは一体何なのか? という疑問に突き当たりました。これからたくさん本を読んで勉強していこうと思います。

2008/10/31 19:20


今年は作付面積も少なく、人手も無いので三代目D一人でのんびりやってます。苗は去年よりは大きく作れましたが、込み合ったところや日当たりの悪いところが楊枝苗になってしまいました。

4年目にもなると皆何も考えなくても次の仕事が出来るようになって来て、二代目一徹は各種野菜の管理と収穫、初代のご隠居は大豆の脱穀をそれぞれ一人でやってます。
初代のご隠居は80歳を超えているのに「今日のスケジュールはなあ、大豆の脱穀と春菊の種取りとキクイモの配達だあ」と元気いっぱい。ブンブン車に乗って飛びまわる。現役バリバリの仕事人です。サメの軟骨などを飲んでいるそうなので、CMの仕事が来ないかなあなんて言ってます(笑)。

エンドウの種まきをして、寒締めほうれん草を蒔き、ネギやキクイモやニンジンを収穫。結局ジャガイモやサツマイモが収穫できずに冬まで畑に残るのも去年と一緒。

ご隠居の作った黒豆がたいへんに美味しいので、来年はもっと作ってくれと言ったら苦笑いしてました。煮豆は甘くておいしいし、体力がつく気がします。


この時期になると早くも来年の皮算用が始まるのですが、一つは来年は漬物や保存食をたくさん作って冬に備える、という目標ができました。
春の出だしをもっともっと早めて、5月の春野菜と8月お盆前の夏野菜にピークを持って来て、お盆後に一気に秋野菜を蒔き、稲刈り前後の果樹とマコモタケの収穫期に備え、それが済んだら保存食づくり。こんな夢が膨らみます。
田鯉やアイガモの肉を保存食にするなんてのも夢です。
森林ボランティアに行って間伐材を手に入れて、暖房や農業資材や倉庫作りもしてみたい。お金をあんまり使わなくても夢のある楽しい日々。まだ現実は遠いけど、頑張って近づいていきたいです。

高度経済成長をして豊かになったはずなのに、過労死する人は減ることが無く、競争だらけで仕事は楽にならない。
何が間違っているかはもうみんな分かっているはず。
豊かでゆとりある生活はもうそこにあるのに、高い景色が見たくて競って上に登る。頂上に行くほど狭いから、周りを蹴落として登る。
もうここらでいいんじゃないか? 日本は十分豊かになった。発展途上国も一度豊かになれば落ち着いていくだろう。いつまで成長を強いられなきゃいけないんだ?

地球で人間が生きるのにちょうどいい生き方はもう見つかっているのではないだろうか。


三代目Dは自分の人生を振り返ると小学校から高校まで、何となくエスカレーターを駆け足で登って、周囲と自分の関係が思考の半分以上を占めていて、コンプレックスに苦しめられて何度も道を踏み外して、なんとか社会の荒波に出て、乗り込んだある船(会社)のクルーとして働いてたけど船から落っこちて、漂流したら結構たのしい無人島に着いちゃった感じです。

今の若い人に言える事は、「世界は広くて、生き方は無限大、行きたくなきゃ学校なんて行かなくて全然オッケー。学校で学べることは学校じゃなくても学べるし、学校より役立つ勉強は世の中あちこちで出来る。周りと自分を較べるなんて無駄な行為。違いを把握するのは有益だけど。世の中には「落ちこぼれ」なんて存在しない。東大卒の馬鹿や早稲田卒の犯罪者は大勢いるけど。
歩きやすいレールを降りたら、舗装も無いイバラ道かもしれないけど、近道かもしれないよ。結局最後は自分の事は自分しか面倒見れないから、自分の頭で考えて生きていこうぜ」ってことかな。

学生時代は嫌いだった理系の勉強も、今は必要に迫られてとはいえ楽しくやっている三代目Dです。太陽熱発電の実験のためにいろんな理系の知識が必要だからです。

なので好きな時に好きな勉強をやればいいと思います。30歳超えて高校時代の教科書が大変に役立ってます。
ゆとり教育、大いに賛成です。小学校低学年からたとえば野菜作りや木工や服飾を学んだっていいと思うし、興味があるなら料理やプログラミングや芸術に没頭してもいい。大学行ってから基礎の数学やってたって何が悪いのさ? 今の義務教育の内容に魅力があるか? 人生の浪費だよ。学校離れが起きないのが不思議です。

むしろ小学校から大学まで全部単位制にして、人生の好きな時に好きな授業を受けられたらいいなあなんて思ってしまいます。今高校の数学や物理をやり直したい三代目Dですが、小学生の頃は大学の歴史の授業が受けたかった…。

僕が親になったら、子供がポジティブな事に熱中している姿が、一番うれしいのではないかと思います。

2008/10/29 0:31


恐縮にもブログでも紹介して頂いてしまったノリッチさんより頂いた本場静岡直送のミカン。今年初めてミカン食べました。

写真がうまく取れていなかったのでアップしなかったけど、サプライズプレゼントをしてくださった巨峰農家の季来里ふぁーむ・すずきさん。今年最初で最後の巨峰をいただきました。
すごくうれしいです。大変においしかった。ありがとうございました。

農家っておすそわけがガンガンできるのが快感だったりします(有難迷惑だったらすみません)。随分とご近所様との交流が増えて、大変うれしいです(うちの食材がおいしいお料理になって帰ってきたりすると幸せです)。
家庭菜園を始める人も増えて、話題に事欠きません。

農業を始めてすぐに感じた「農業は地域をつなぐ・世代をつなぐ」という印象。やはり間違いではなかったです。
ただ、金銭が不足しがちなので物が買えません。
海外に服や靴を送る前に、まずはひのき農園に送りましょう! お野菜でお返しいたします(笑)。



さてさて、田おこしの季節なのですが、今年買い換えたトラクターがあまり良くありません。
ロータリーは新品なのですが、本体のパワーが数段落ちた為か、使い勝手がずいぶん違ってしまってきれいに耕転ができません。
刈り払い機のスターターも簡単に作ってみましたが失敗。意外と部品って揃わないものだ。「こんな感じの部品があれば…。」と思い描いてもなかなか見つかりません。ネジの径が合わなかったり…。


とりとめないブログになってしまってますが、野菜宅配セットのモニターを募集しています。11月中に2~3回、野菜の詰め合わせをお送りします。アンケートに答えて頂ければ無料です。お申し込みお待ちしています。



またまた、政治経済の独り言を少し。

アメリカ大統領選挙が近づいていますね。
オバマ氏はイラクから撤退すると言っているそうですが、アメリカという国は戦争を止めたらきっと没落してしまいます。イラクから撤退しても違うところで戦争を続けるでしょう。
ロシアが急速に復活してきて、アメリカと再び緊張するかもしれません。 温暖化や資源の問題もあり、ポテンシャルはロシアの方が上のような気がします。今世紀後半はロシアが覇権国家になっている可能性が高いのではないでしょうか。中国とインドの動向次第では日本や韓国の未来は天国と地獄に分かれそうです。
全くの個人的な印象としては、太平洋戦争でとことん喧嘩して、雨降って地固まる的な結束をした(善し悪しは別として)日本とアメリカと違い、邂逅以来裏切りの連続で(日本人としてはロシア人を信じる事は今日の占いを信じる事より難しい)不信感の高い日本とロシア。先行きは不安です。

アメリカの軍需産業とアラブのオイルマネーのタッグがアメリカの覇権を支えている以上、アメリカは中東に橋頭保を失うわけにいかないでしょう。イラク戦争が「オイルウォー」と呼ばれたのはこのためで、フセインの大量破壊兵器など、はじめからあっても無くてもよかったんですよね。
「分断し統治せよ」の名の下、ユダヤ民族やスンニ派・シーア派・クルド民族などの対立を利用して血を流して油を吸い上げる。悲しい事です。

バイオ燃料のせいで穀物が高騰し、世界中の顰蹙を買っていますが、理想を言えば食料も燃料も畑から自給できれば一番いいですよね。畜産農家も、肉を加工して脂を除き、ヘルシーな肉として売り出しつつ、取り出した脂を燃料として売るなんて事は出来ないのかな?
金融危機や燃料高騰で、地域通貨やバイオ燃料の地域自給への関心は高まっていくでしょう。
僕もいろいろ勉強していきたいです。

2008/10/26 20:27


二代目一徹が作った春キャベツの茎から秋キャベツ。
三代目Dも二代目が作るまで知りませんでした。
あ、冬を越さねば多年草とは言えないか…。植物学的にはどうなのかな…。

それにしても今年の安曇野は、お盆前にまいた種は壊滅的状況なのに、お盆後にまいた種は何もしなくても良品が豊作…。
暦というのは農作業に合わせて出来ているって事なのかな。



いろいろと勉強したい事があるので松本の中央図書館に行ったら3回連続で本を借りれなかった。
一度目は駐車場が一杯(駐車場がとても狭い)、二度目は月一回の平日休館日(やられた!)、三度目は5分遅れで閉館時間…(ちっくしょー!)。コンビニじゃないのはわかるけどもう少し親切であって欲しいです。

もうじき安曇野にも大きな図書館ができるようなので期待しているのだけど、週に一度でいいので深夜開館日をつくってほしいものです。それと数か所に分館するというのは勘弁してください。一か所大きな図書館を作って交通インフラを整備してくれた方が助かります。「すべての道はローマに通ず」というのはローマ帝国がいかに交通を重視したかという意味ですから。
無駄な箱モノは一体誰のために作るのか、庶民は敏感に感じていますよ。

農業者にとっても生活者にとっても、ある程度農村部と都市部は分離していたほうが便利ですよね。
公共交通インフラがよく整備されていれば、近所ですべて揃わなくても不便ではないはず。
僕は安曇野市はやはり環境先進地域であって欲しいと思うので、歩道・自転車道の整備やカーシェアリングの普及など交通弱者や車を持たない人も田園風景の中で暮らせる地域を目指してほしいと思います。高速道路も通っているし、鉄道もあるし、広めの幹線道路もあるのでそれは可能だと思う。

高知県に住み始めた時は、たしかまだ高知には高速道路が来てなくて、今もまだ全県を網羅していません。室戸岬の方面には高速道路はおろかバス以外の公共交通はありませんでした。
地方の人は切実に高速道路の開通を願っていると思います。それこそが人口の都市集中と地方の過疎化を緩和するのではないかと感じてしまうのです。お金や土地や人口といった数字化されたものだけを見ていると、物事の本質は見えません。

安曇野市ももう合併してずいぶん経つのだから、市役所も早く一つにして、自然保護区域・田園区域・商業区域・工業区域・居住区域の棲み分けをある程度明確にして美しく機能的な都市設計をしてほしいものです。もちろん住民が公共心を持って参加しなければ出来ない事でしょうが…。

日本のバブルやアメリカのサブプライムでも感じたけど、不動産の価値が理不尽に上下するのは奇妙な気がします。土地も家も恐ろしく高額ですよね。それが換金可能な価値であるということも。
土地というのは私有財産であるとしても、住宅地農地も山林も本質的に大きな公共性を持っているのだから、それほど価値が乱高下したりする性質のものではないのではないか? 銀座の一等地も近所の里山も僕からしたら価値は変わらないんだよなあ。

アメリカの大統領選挙では天文学的なマネーが乱れ飛んでいるけど、このことからしても政治って理屈じゃないんだってことがわかる。そうじゃなきゃカエサルは暗殺されないし、田中康夫は知事選落ちないよな…。
平等を強制する共産主義は非人間的だから失敗したのかもしれないが、「欲望のジュラシックパーク」みたいな市場原理主義が今やオンラインゲームと境界を交錯してる現状もリアリティがない。実体経済って言うけど、それってマネーはそんな現実乖離しているって事?
頑迷な宗教者(テロリストや原理主義者)も精神的ウイルスに感染している様にしか見えないが、倫理無き科学者(遺伝子組換えや人体改造に躊躇なき科学者や企業)も精神的癌患者に見える。自分が着飾って踊るために客を嘘で踊らす市民は精神までコレステロールで一杯だ(踊らにゃソンソン)。

そんなことを勉強したくて図書館行ったのに…(涙)。
昔は歴史家目指してたんですよね…。すぐに現実に飲み込まれましたが…(涙)。
今年は漬物野菜を作らなかったので冬が越せるか心配です。
後半、酒飲みのたわごとですみません…。