2008/07/30 21:53


おそばせながら、ジャガイモ掘りが始まりました。
除草剤も殺虫剤も使わずに作ったジャガイモですが、結構草にやられてしまいました。排水対策も不十分だったため、腐ってしまうイモも多く、豊作ではありません。

でも虫も病気もほとんど出ませんでした。雑草一つない畑では、病原菌にも害虫にもライバル不在の楽園になってしまうため、発生すると農薬以外では防げませんが、収量を少し犠牲にしても、多様な雑草や野菜を配置しておけば、それほど大発生する事はありません。
畑の見た目は悪いでしょうが、手間暇を惜しまず草や虫をコントロールしてやれば、草も虫も味方にできると思います。

極度に清潔になった現代の人間の身体にも通じるところがありますね。昔は敵でなかった病原菌にコロッとやられたりする。もちろんこれは自然に対する考え方の嗜好であって、自然と共生する事を好むのか、自然を支配する事を好むのかは人間一人一人違うのだと思います。

「見た目の良いものを作れるだけ作りなさい。全部必ず売ってあげますよ」という国家や農協のこれまでの方向性は、農民の地位を引き上げようとして行われた事なのでしょうが、農作物をただの商品に貶めてしまいました。

資源や食糧はお金儲けのための商品にしてはいけないという事は、今回の高騰で嫌というほど味わいました。
これからは野菜を売って生きる人ではなく、野菜を食べて生きる人になっていこうと思います。


祖父が作ってくれた吊り玉ねぎの設備です。
「俺は毎日畑で汗を流して、楽しい。健康になった。」
と言ってくれました。
涙が出ました。少し救われた気がします。

2008/07/29 20:36

泣いているときに蜂に刺されたことはないので、どんなものかはわからないが、苦しい時はささやかな事が痛いものだ。

夕方、収穫に畑を回っていたら、なんとぼくの畑の真ん中で散歩の犬に糞をさせている奴がいる!
車を止めてやめるよう声をかけたが、「草掛けといたから!」と言って帰ってしまった…。その周囲の出荷最盛期のインゲンは出荷停止…(被害額3000~6000円くらいか?)。見てしまった以上、人様の食卓には上げられません。

次の畑で収穫をして、さらに次の畑に行こうとしたら、隣の畑の人から「もう終わり?」とからかわれる。
草だらけの畑ですが、それなりにやっています。あなたのじゃがいも畑から来た大量のニジュウヤホシテントウに悩まされていますがね。バンカープランツがよく効いています。

ひのき農園の畑はどこも草が多いので(三代目Dの「雑草は敵じゃない理論」と二代目一徹の無農薬主義のため)、周辺の農家さんの中には「お前の草畑のおかげでうちの畑に虫や草が増えちまった! どうしてくれる!」と怒る方もいらっしゃいます。中には実力行使をチラつかせる方もいらっしゃいました。
しかし、それらは状況証拠であるため証明が難しく、不可抗力もあるため致し方ない事のように思います。

自然農的な農法と慣行農法は非常に相性が悪く、隣接しているとお互いが迷惑します。
自然農家は隣りからの農薬ドリフト(飛散)に脅え、慣行農家は隣りからの害虫や雑草や病気に脅え。

かつて資本主義と共産主義が水と油のように争ったように、この農法の違いは思想の根っこが違うため共存できません。

片方は自然と共生し利用して作物を作る道、片方は自然を支配し管理して利用する道。

どちらが良いかは微妙です。かつて伝染病で人口の数割が失われたような時代のヨーロッパで果たして「自然と共存して生きよう」なんて言えただろうか? 家族を失った少年は、必ずや自然の脅威を克服してやろうと思ったはずです。

農家にとって「農薬を使うな」というのは医者に「漢方薬だけで病気を治せ」と言っているのによく似ているように感じます。

飢饉の中、害虫の大発生で作物が荒らされる…。人類は何千年もそんな絶望を味わってきたんです。
自給率39%の国民が、飽食に飽きて「健康によくない」などと農薬を敵視する。そんな傲慢な人間になりたくはありません。

ひのき農園は家族総出で雑草と格闘している日々ですが、お金持ちの美容と健康の為に無農薬の野菜を作っているわけではありません。

無農薬は二代目一徹のこだわり、循環型農業は三代目Dのこだわり。その組み合わせが今の農業形態になっているだけです。正直三代目Dは「日本中どこに出しても恥ずかしくない高品質な野菜を作りたい」という欲望もあります。

家族の幸福の為にと始めた仕事も、うまくいかなくなれば家族の首を絞める。現実というの厳しいものです。

まあ、こんな事は何度もあったよね。
また笑える日が来るのはわかってる。

借金もないし、これから借金するつもりもないので、友人たちよ、電話されてもビビらないでくれ(笑)。

2008/07/25 21:16

ひのき農園は専業農家になって1年半、家族5人で奮闘してきましたが、この度兼業農家に戻ることを余儀なくされました。

原因はまず原油高による配達コストの急上昇、春野菜の不作、直売所での競争激化、野菜の無農薬化への完全シフトによる収量や見た目の悪化を補う販路の開拓の失敗、家族の健康問題など様々ですが、このままでは経営の悪化と家族の健康への負荷の増大に耐えられないと判断したため、三代目Dの独断で決断しました。

ここ1ヶ月、家族内で深刻で胃の痛くなる話し合いが度々ありました。「まだやれる、いまが踏ん張りどき」という意見、「誰かが倒れてからでは遅い」という意見、様々でしたが、誰かが仕切らなくてはいけない事態に来ていると判断しました。

悔しいです。来月からは何人かが出稼ぎにでないといけません。せっかくの夏野菜も全ては出荷できないでしょうし、三代目Dの大好きな直売所「VIF穂高」にも、距離の遠さからあまり出荷できなくなるかもしれません。

でも、こんな試練は農業を始めるときから想定内の事!
黙々と頑張るつもりです。

写真はノッポさん見たいなナスです。

2008/07/25 20:33

穂高駅前のレンタサイクル&カフェ「ひつじ屋」さんにお邪魔しました。


ひつじ屋さんには今春、「環境映像祭2008」で一週間お邪魔し多大な刺激を受けて以来、その活動の幅広さに関心を持っていました。

ひつじ屋の店主の高橋さんのご厚意で、ひのき農園の玉ねぎをメニューの材料に使って頂ける事になり、嫁入りした我が家の玉ねぎ達の様子を見に行きました。カレーの中で幸せそうな我が家の玉ねぎ達を見て、大変に感激しました。

ひつじ屋さんは穂高駅前にあり、安曇野のまさに「玄関」的な存在です。安曇野の情報は高橋さんに聞けば間違いありません。様々なカルチャーの発信源にもなっていて、カフェの展示や案内を見るだけでも人生を変えて行ける刺激を得られる様々な情報を手に入れる事が出来ます。

高橋さんにはいつも相談事を聞いていただいたり、いろんな情報を頂いたり、とてもありがたく思っています。
その高尚な活動の数々を尊敬しています。
これからも安曇野を活気づけていってほしいです。

2008/07/19 22:34



ナスの畑は周りが田んぼに囲まれているせいか、カエルがたくさんいます。
カエルの付いているナスにはニジュウヤホシテントウのような害虫があまりついていません。
食べてくれているのかな?
もしそうならマジ頑張ってほしいなあ。

でも危機感無いよなあ、この顔…。
「こいつらまとめてカラ揚げにしたら旨いんじゃないか?」なんて思われているとも知らずに…。
悩みが無いって幸せなのかな?
いや、悩めないってのも不幸じゃないか?
悩むことが出来るって幸せな事のような気もする。

2008/07/18 20:49

別に農家だからというわけではないですが、機械をいじり始めたら面白いです。
写真は動力噴霧機をバラしているところ。


動作不良の原因がわかり、メンテしたら直った! 感動!! 農機具の本一冊買っただけで、夜の農機具整備が楽しくなりました。始めるとついつい夜更かししてしまいます。車なんかもイジリだすと止まらないですもんね。
これからなんでも手作りしていこうと思います。早く農業を軌道に乗せて、森林ボランティアをしたり(間伐材で農業資材を作ったり、作業小屋を作りたい)、栄養過多な湖や海から海藻などを引き上げて肥料にしたり、非化石燃料トラクターの製作に取り掛かりたいものです。
もう便利で豊かな生活は飽きました。リアルな感動はリアルな世界にしか無いよね、やっぱり。

さて、今年はなんでまたこんなにも蛇に会うのか?
藁を運ぶ際中に見つけた蛇の死骸と卵(?)です。


死んで間もないようですが、もしや犯人は僕か?
そう言ってみれば、見つける直前に一匹の蛇が、強烈に威嚇しながら逃げて行ったような…。さては旦那さん…。
その後、まさにその場所で車が脱輪…。
天罰覿面か…!?

2008/07/16 20:52

別に今に始まったことではないのですが、ひのき農園は今年も自転車操業です。

畑をすべて回ると60キロ以上、直売所をすべて回っても同じくらいの距離がある為、今年の原油高は強烈なダメージ。それを毎日家族でやっているのでたまりません。
地産地消と言ってもこれが一つの現実。
宅配の野菜セットを始めようかなんて話もしていますが、結局地球にかける負荷は変わらないよなあ…。
地球が駄目になってしまっては経済どころの話じゃないのにね。サミットの間抜けな有様がため息を誘います。
今日の漁師さん達の一斉休業と一緒にシュプレヒコールの一つも上げたい気分です。

土佐で鍛えた三代目Dにとって安曇野の暑さは全く敵ではないのですが、さすがに今年の経営危機は厳しいです。
世界中の農林漁業従事者が苦しんでいるニュースを連日目にしているので、自分だけが大変ではないのは知っています。
皆さん頑張りましょう!

今日も早く寝ます。明日もフルパワーのノンストップで頑張れるように。
一汁一菜でも食べれるだけ幸せです。なんて言ったって最高に旨い安曇野の米と新鮮な野菜ですからねv( ̄Д ̄)v



2008/07/06 20:56


さてさて、上手くいきそうだなんて言っていた不耕起畑ですが、草も虫も破壊力満点で襲いかかってきますね。

葉物や小ネギがヨトウムシの猛攻で半滅。特にアブラナ科の葉物は奇妙な形の小さな虫に跡形もなく食いつくされました。我が家ではヨトウムシを「Uボート」と名付けました。朝来るとやられているので。

草を抑えて地面を覆い尽くしてもらいたかったオカヒジキは発芽率1割以下で、見つけるのが難しいくらい…。
代わりにマルチなんか無視して地面を覆いつくしてくれたのはこいつ。

たしかメヒシバって言ったかな。地を這って、節々から根をおろして地面に喰いつく奴ですが、ものすごい爆発力のある成長をするので、あっという間に野菜を駆逐してしまいます。マルチの上にも這い上って行って苗を圧迫する凄まじさ。「オカヒトデ」とあだ名が付きました。

必死こいて手で草むしりです。
この手間を価格に転嫁できればよいのですが…。
無駄な努力をやっているのかな…。

2008/07/05 20:10


ウチの洋ナシ園にもありました! 
生まれたてのホッカホカ!!
すずきさんの園のものとよく似てます。
親は見なかったのですが、近くでカッコウが鳴いてたなあ。やな感じ…。

今日は暑い日で夕立もあったのですが、朝は平野でも霧が出ました。消防の鐘を撞く時に撮影。

さすがは安曇野です。まさに避暑地。美味しい作物が採れるわけですv( ̄Д ̄)v

2008/07/03 22:51

バリカンを買い換えたら…



切れすぎじゃー!!!

今までのバリカンがもう切れなくなっていたのか、同じ長さで切ったはずなのに、髪の毛が無くなってしまった。

ご近所さんがビビるだろーが! どうしてくれるんじゃNational!!!


さて、今日は演劇の現代座「約束の水」公演の日でした。友人のIさん夫妻と見に行きました。

演劇はよく観るのですが、今日の劇はひのき農園の事情とも少し重なるところがあり、「ああ、親父や爺ちゃんはこう思っているのかもなあ」なんて考えてしまいました。
とても役者さんのレベルが高い(歌が上手い!)演劇だったのですが、話の内容が身につまされてしまって途中から考え込んでしまいました。う~む…。

ついに農繁期もピーク。朝4時起きの夜12時上がりがまたやってくるのか?

まあ、そのくらいじゃないと物足りないですがね。農業は。