農薬についての話は、部分的に済ます事が出来ないのですが少しずつでも勉強していかなくてはいけません。
メモ的な記述で良くないのですが、最近話題になった「メタミドホス」。これは家庭用の殺虫剤としてもおなじみ「オルトラン」の成分でもある有機リン系殺虫成分「アセフェート」の代謝物の一つであり、日本国内の野菜でも検出されることがあるそうです。どのような変化をしたらメタミドホスになるのかはまだ調べていません。
今回のギョーザ中毒事件では、濃度や不純物の有無からこの可能性は否定されたのかもしれませんが、その点などももっと詳しく知りたいものです。
ちなみに「アセフェート」の開発はアメリカのシェブロン・ケミカル社で、アメリカでは子供が被ばくすると危険が大きいとの理由で室内用と芝生用の使用登録をメーカーが自主的に取り消したそうです。
「メタミドホス」はドイツのバイエル社です。海外では「Tomaron」「Monitor」という商品名で売られているようです。
急性経口毒性試験のスコアとして用いられるものに「LD50」というものがあります。これはマウスやラットを使った経口摂取実験で半数が死んだ量をいい、数字が小さいほど毒性が強い事を示します(成分mg/kg体重)。体重1kgのラットがLD50値100の成分を100mg食べたら、半数が時間内に死にいたるという事になります。
ここでひとつ感じるのはTVでも本でも「実験で証明された」と言われると人間信じやすいものですが、研究室の試験管や実験動物の中で起こること自然界や人体で起こることはイコールではないし、発表する側も中立を意図したものではないことが多いので、鵜呑みにするのは良くないということです。発がん性の試験などで自然界ではありえない高濃度の成分を試験動物に投与したり、直接細胞に注入したりして試験をしているので、そんな事をしたら何か起こるのが当たり前、という実験もあるのです。
「LD50」という試験方法もそのまま人間に当てはまるかはわかりませんが、いくつかその数字を上げてみます。
(出典:「農薬を知ろう!」鈴木啓介著、「農薬毒性の辞典第三版」植村振作ほか著など)
(食品)
食塩 1000~3000
酢酸(酢などに含まれる) 3310
カフェイン 192
ビタミンA 2000
ビタミンC 390
ソラニン(ジャガイモの傷に生成される天然毒素) 450
ニコチン (タバコなど) 24
(天然毒素)
アマニチン (てんぐたけ毒) 0.3
テトロドトキシン(フグ毒) 0.0085
ボツリヌス毒素(食中毒原因菌が産生する毒素)0.00000032
破傷風毒素(破傷風菌が産生する毒素)0.0000017
(農薬・防疫用薬剤)※ラット試験の数値
アセフェート(オルトランなど) 945
グリホサート(ラウンドアップなど)4320
ジクロルボス(DDVPとも。農薬や園芸用殺虫剤、家庭用ダニ退治くん煙剤、ゴキブリ殺虫剤として幅広く商品化されているので実名は伏せる)0.056
除虫菊(ピレトリン)800
チラウム(種の消毒によくつかわれている) 375~865
ベノミル(ベンレートなど) 9590
パラジクロロベンゼン(複合材として衣料用防虫剤やトイレの防虫剤として幅広く使われている。農薬登録なし) 500
とごく一部ですが調べてみました。
今後、慢性毒性や発がん性、環境ホルモンのおそれなど、調べていきたいと思っています。
はや半月も更新してませんでした。
忙しくても更新する癖をつけないといけません。
農薬についての連載(偉そうに…)を書こうなんて意気込んでいるので、ついつい「また明日Zzz…。」の繰り返しでした。
さて、ひのき農園は去年と同じく、この頃もまだニンジンとキクイモとアピオスの収穫が続いていて、ホウレンソウなどもまだ残っています。相変わらず要領が悪いです。
稲の仕事も始まり、野菜の種まきや育苗も本格的になってしまって、お茶を飲む間にも次々芽が出てくるので、なんだか動物を飼っているみたいです。
そんなわけで、なんとまだ果樹の剪定が完了してません。まあ、毎年心ゆくまで剪定に時間をかけられるわけではなく、見切り発車してしまうのですが…。
徐々に畑を不耕起栽培に移行させているせいか、畑になづながびっしり生えてます。正直、畑に植わっている作物より良く売れます(笑)。美味しいですもんね~。
よく畑や畦に入って野草を摘んでいる人がいますが、畦も個人の所有物だと思いますので、耕作者に断って入ってほしいものです。特に自然農や不耕起栽培の畑はどこに何が植わっているかわかりにくく、畝も鎮圧を嫌うため、非常に困ってしまうのです。
4年目になってもまだ作業場や資材置き場が完成しておらず、やっと堆肥づくりにも取り掛かったところです。
早く軌道に乗せたいものですが、自転車操業なので遅々たる歩みです。
まあ、好きな畑仕事をして無農薬の野菜を腹いっぱい食べているので、幸せな日々です。
とりとめがないですが、近況でした。
専門の農家にはかないませんが、ひのき農園初の寒じめホウレンソウです。
明日より出荷予定です。
葉物は難しいですね。水耕栽培や化成肥料栽培農法が味は良いかもしれません。
農薬を使わず育てました。というか育ってくれました(笑)。

最近農薬についての本を3冊読みました。
一つは食品別農薬残留量の統計書。
一つは農薬成分別毒性辞典。
もう一つが農薬に対する誤解を解こうとする本。
それぞれに立ち位置が違う本です。
何事もそうですが、一方向から物事を見ていては正しい結論は得られません。僕は理屈に合わない話は嫌いなのでこれからいろいろ調べていこうと思います。
カエサルが「人間は自分が見たいと思うことしか見ようとしない」と言ったそうですが、昨今の報道や消費者の言動を見聞きしていると、実に恣意的な物が多くて、うっかりしていると流されてしまいそうです。
もちろん僕にも「こうであって欲しい」という思いがあるので、完全に中立では考えられませんが、それでも理屈っぽく考えていきたいと思っています。
いきなり私見になりますが、かねがね農薬がまるで邪悪な存在であるかのように思っている人があまりに多い事に疑問を持っていました。
世界の人口が爆発的に増えているのに豊かな食生活を維持できるのは、間違いなく農薬と機械と品種改良のおかげです。世界にはまだ飢餓に苦しんでいる人が大勢います。
かつて日本にも大飢饉が何度も訪れました。その頃は鎖国をしていて食糧自給率100%で、農業者人口は全人口の8割に達していたそうです。現在の日本は農業者人口の割合は逆転して、なおかつ高齢化した農業者が、何倍もの人々の為の食料を生産しています。それでも自給率は39%。
以前「タイ米騒動」がありましたね。あの時も随分農政に対する批判がおこりました。
日本の食料自給率が低い事が危ういのは、いろいろな理由がありますが、そのひとつにやはり異常気象の恐怖があるでしょう。バイオ燃料やオーストラリアの干ばつの例を出すまでもなく、現在の穀物の高騰は世界中の畜産農家の死活問題になっています。
そして日本の未来を考えたとき、日本の国力はいずれBRICS諸国に追い越されることは間違いありません。
そうなると為替レートは相対的に弱体化し、現在のように鉄鉱石を仕入れて車を売って食料を買うという様な事は出来なくなります。
よく企業が生産拠点を移して、国内の産業の空洞化が問題になりますが、日本のように原料を供給できない国はただでさえ不利なのに、企業が国際化し、発展途上国が成長してくればもはや太刀打ちする術はありません。
技術は容易に盗まれてしまいますが、資源の取り合いは戦争です。イラク戦争はまさに石油の為の戦争でした。
日本は矛盾だらけの国ですね。アメリカの傘の下にいるから今の繁栄を享受できているのに、事あるごとに反発する。
欧米先進国がたどったように、産業革命→植民地獲得→資源獲得→農業生産や工業生産を海外移転し資本による支配をして重労働から解放された繁栄を享受する、という道をたどらなくては待っているのは没落です。「技術立国」「モノづくりニッポン」も聞こえはいいですが、アメリカの腕力があってこそ実現できる事です。中国のパクリテーマパークが話題になりましたが、情報や技術が盗まれても腕力がなければ取られっぱなしです。
長い歴史の中で、「永遠の都」と呼ばれたローマも絶頂から滑り落ちました。現在のアメリカと共通しているのは防衛線を本国から遠ざけて、本国は軍隊の出撃地と資源の消費地になっているということです。日本は現在、アメリカ帝国の重要な橋頭保の役割を担っているのです。ローマは「敗者を同化する」という思想で繁栄した帝国です。まさに日本はローマ時代のアルメニア王国です(対パルティア王国の橋頭保。君主が親ローマか親パルティアかで中東の勢力図が一変した)
たとえこの先世界がどう変動しても、せめて食糧が自給できていれば、堅実な社会を維持できるのではないでしょうか? 軍事力に関してはわかりませんが。
三代目Dは貧乏なので三食「一汁一菜」で、肉も魚も滅多に食べ(れ)ません。(自給率は80%くらいで、無農薬野菜使用率は85%くらいです。スーパーに売っている野菜は無農薬の野菜なんてほとんどないでしょう。)でもかえって心身ともにスッキリ感が増していて、「精進料理」や「マクロビオティック」って本当かもと思い始めました。
今の日本は分を超えた奇妙な豊かさを持った社会になっているような気がします。もう少し地に足をつけていかなくてはいけないのではないでしょうか。
農薬の話から随分飛躍してしまいました。次回から農薬の話の詳細に移りたいと思います。

土を焼いて苗用の土を作ります。
最近は乾燥しているので剪定木が石炭のようによく燃えます。誠に火の用心な状況です。
剪定木を焼いた灰は肥料になります。
ひのき農園は堆肥・肥料→田んぼ・果樹園→稲藁・剪定木→野菜畑という循環をしています。
ゆくゆくは畜産農家さんと連携して、堆肥と肥料の自給率も上げていきたいです。
今日の新聞の一面は遺伝子組換え作物の栽培面積が拡大しているという話が載っていましたね。自然農をしている友人の農家さんがデカデカとカラーで載っていたり、最近発売された「おいしんぼ」最新刊もテーマは「食の安全」でした。
食糧の需要は高まる一方、耕作可能面積は減少していく、オイルも食料も値上がりしていく。
果たして世の中はどうなってしまうんでしょう。
自分は別に遺伝子組み換えや農薬が好きなわけではありませんが、否定する気はありません。脱化成肥料も無農薬も結構ですが、自給率39%の国の国民がそんな事をやっていていいのでしょうか? 国民が飢えていながら食料を輸出している国の方々もいるのです。
それこそが「歪み」というものでしょう。
中国から輸入しないと安い冷凍餃子が作れない、という現実が歪んでいるんです。
よく「環境対策も大事だけど景気の失速も心配だ」などと言う人がいますが、今のままだとインフレになっていくらお金があっても商品が高くて買えない時代になってしまいます。市場経済を否定する気はありませんが、前提として地球に人間が住めると言う事があるのではないのでしょうか。モノもヒトも居なくなって、コンピュータとその中の数字だけが残っている地球…。
そんな未来は未来の世界でもSFであってほしいものです。

暖かくなって少しずつ大きくなってきました。
エンドウもそうですが、こんな小さいのに服も着ないで冬を越すなんて偉大なやつです。僕にはマネできません。
