3月22日正午、一瞬の出来事でした。
出荷などをする小屋で昼食をとっていました。(遮光しているので外は見えず)折からの激しい風に今年もこの季節かなと思っていたところ・・
突然、日蝕のように辺りが暗くなりました、背筋がぞくっとなったその瞬間突然の突風、小屋のビニールが一部とれて、激しい風が小屋の中にも・・。
起きたことが理解できぬまま、外へ、すぐそばの桜の木も被害を受けたようで、その残骸が目の前に。これが直撃していたら・・。とにかくこの小屋をなんとかしなくてはと思うものの、その後何度となく激しい風が・・。
この後、ようやくハウスがどうなったのかと思いそちらへ。
ハウスは一見無事に見えましたが、パイプが曲がり、倒壊するのではと思えるほどでした。
なす術もなくただウロウロしてました。おそらくせいぜい30分ほどの出来事でしたが、それがものすごく長く感じました。
とにかく小屋の修復をして、業者の方に連絡を取って・・。
近くの電柱が傾いたり、となりの家の木が倒れているのに気がついたのはかなり後でした。そして、僕以上の被害を受けた農家さんがいることも翌日知りました。
昨年の震災に比べればどうってことはないですが、自然の脅威をこれほど感じたことは初めてです。とにかくハウスのみの被害で、倒壊の心配もないので農業への影響は最小限にとどまりそうです。ハウスの建て替えは必要ですが、この苗を育てる間はとりあえずなんとかなりそうです。
たくさんの方が、声かけてくれました。手を貸してくれると言ってもらえました。
正直、かなり落ち込みました。このハウスはビニールも張り替えて、今年からまた・・って思っていただけに・・。ただ、改めて周囲に本当にいい人たちがいるな~ということも実感できたのも事実です。今年も僕の野菜を待ってくれている人がいることも事実です。これくらいのことで立ち止まっている場合ではなかったですね。
というわけで、多少イレギュラですが、来週からいよいよ露地の種まきやらなんやかや始まります。
どうやら、世間ではピンチはチャンスらしいので僕もその流れに乗るつもりです。
のような1週間でした。月曜日からいろいろありました。
こういうのって割と珍しいことなのですが、珍しいので充実感はありますね。
月曜日は昨年末から始まった経営塾のファイナルでした。自分の事業計画を発表しました。改めて自分の経営に対する甘さみたいなものを実感しました。こういう機会でもないとなかなか考えないし、客観的に見てもらえるのでありがたいことだと思いました。塾生のメンバもみんなモチベーションが高くいい刺激になりました。
火曜日は勉強会。こちらは栽培に関する勉強会です。新しく参加している人もいるので内容は大きくは変わらないものの質問が違った角度からだったり、僕自身もあいまいだった部分を質問したりしてくれたりするので参考になりますね。
水曜日は1月末にあった交流会の反省会という名の飲み会。
金曜日は毎月恒例の勉強会。
一般的にこれくらい普通なのかもしれませんが、なんといっても「引きこもり系農家」なので「怒涛」だったと思ったわけです。
ハウス内もなかなかなにぎわいです。今年も苗を置く場所に頭を痛めそうですが、なんか閃けと今から脳内に信号を送っています。
歴史モノ↓
関 祐二さん「天孫降臨の謎」です。天孫降臨が描かれている「日本書記」の成立に始まり、卑弥呼、神功皇后、竹内宿禰、蘇我氏などいろんな謎に絡めて、天孫降臨とはなんだったのかというテーマに迫っていきます。これまで「日本書記」というものがどういう経緯で成立したのかあまり知らなかったのでその辺が面白かったです。歴史は大抵の場合勝者の都合のよいように塗り替えられます。その人にとって都合の悪いことは消されるか、巧妙に隠されるのだなと。
まぁ、こういうブログなんかでも都合のいいことは書きますが、あまりそうでないことは書かないですからね。
例えば育苗に失敗したとか、作業小屋の前で滑ってこけてやり場のない怒りに包まれたとか・・。
これくらいのしょうもなさであれば問題ないですが、きっと、歴史の中には消されたり、異なるイメージに塗り替えられた人々がいるのかな~と。
以前読んだ「怨霊になった天皇」にも似たようなことが書かれていましたね。
さて、そろそろまたミステリいきたいな~。
種まきが始まりました。
まぁ、それほど忙しくないのでこの時期はいろいろ準備しています。
ボカシ(米ぬかを使ったもので肥料や土を改良する目的でつかったりします)を作ったり・・↓
棚なんか作ったり・・↓
という感じです。今年は棚を作ったので作業小屋の中がすっきりさんです。なんか清々しい、DIY最高!DIY!DIY!DIY,baby.
そして、この春のメイン↓
ついにやりましたよ。ビニールハウスの張り替え。やってやりましたよ。もう、2~3年前から今年こそは~とか思いつつ、先延ばしになっていました。案ずるより産むが易しで、大変なことも多かったですが、案外楽しいというか、なんか達成感がすごかったですね。
天井部分はさすがにお手伝いしてもらいました。朝早くから本当にありがとうございました。頼もしい仲間が本当にたくさんいて泣きそうになりました。(つまり、泣いてはいないがそれくらい感謝しているということです)それにしてもこうも変わるものなのかと。次はもう少し早いタイミングでやりたいですね。
あ~さっぱり。
先日いとこの結婚式がありました。初めて親族というポジションでの列席となりました。友達のそれとはやはり少し違うものがありましたね。親族紹介とかも初体験でした。一人の人間に対してこれほど多くの親族がいるのだな~としみじみ。牧師さんの思った以上に流暢な日本語に驚き、そして、披露宴は飲んだな~、やっぱり。
昔の写真とかも登場するわけですが、何となくしんみり、立派になったなぁ~(ちなみにいとこは年上ですが、なぜか親戚のおっさん目線)
いとこの結婚式って不思議な気持ちでした。これが妹とかだとどんな感じだろうと想像するも、分からず。
まぁ、しかし幸せそうな2人にこちらも幸せな気分でした。
料理も豪華でした。フォアグラをあれほど認識しながら食べたのもおそらく初めてではないでしょうか、お腹いっぱいでした。
で、実は伯父は洋菓子職人で今回ケーキはその伯父の手作り
その一部↓
なんとなくズーム(式後の伯父宅で酔っ払ったテンションで撮影)↓
こういうおめでたいことはいつ出てもいいものですね。
本当におめでとうございます。
さて、いよいよシーズンが始まっています。
と、その前にですね。すごくプライベートなことなのですが・・・。
いや~、恥ずかしいなぁ~。
実は昨年の夏からどうも左耳の調子が悪くて、悪いというか聞こえが悪くてですね~。これはもしや、何かしら悪いのかなと考えつつ年を越しまして、で、最近もときどき聞き取りにくくなることもありまして先日耳鼻科に行きました。
耳鼻科には過去お世話になったことがありまして鼻炎だったのでその治療が辛くてどうも耳鼻科に行くのがね・・。
というよりも医療機関のあの独特の雰囲気がね・・。もうビビるわけです。
朝、市内の耳鼻科に行きました。父がここの常連ということもあり、受付で軽く「あ~」みたいな件を経て(珍しい名字ですしね)診察室へ、誰もいない室内、見慣れない機器、もう、気分はERです(観たことないけど)
そして、先生登場。THEベテランという感じで少し安心。軽い質疑応答の後、きつめの照明で耳を診察。
「これはまずいなぁ~。君(看護師さん)至急○○病院へ連絡を・・」
という展開も想定していましたが、
「あ~、鼓膜に耳垢がくっついてるな~」
というわけで耳の洗浄。これが気持ちいい~。
先生も
「おい、これ見てみろ、すごいだろう、持って帰るか(笑)」
っておっしゃる。
「いや~さすが先生、手品みたいですね~」
っていう返しをその夜風呂の中で思いつきました。(この先生は手品が趣味らしいと父から聞いていたので)こういうとっさの返しができない自分に少し落ち込みつつもそれにしてもクリアです。素晴らしい世界はこんなにもクリアだったのかと。ブラジルの皆さんの声も聞けそうなほどです。
こうして、新しく生まれ変わった僕は今日も耳を澄ましながら農作業に励んでます。
今年も味噌造りました。仕込み量は昨年と変わりませんが、最速記録で終了です。慣れたもんだ。さて、なぜか写真が大きすぎますが雰囲気だけでも。
↑昨晩水につけておいた大豆。今年はちゃんと自前です。(昨年は泣く泣く購入、なんか恥ずかしくてこそこそしていたのはここだけの話)
↑コンロ3つフル稼働です。圧力鍋の偉大さをこの日再認識。また来年同じことを思うのでしょう。
↑これが大変全て手ですり潰す、マッシュポテト作る時に使う道具が案外役に立ちます。次の日右腕だけ筋肉痛、しかし、何事もないように経営セミナーに参加。
↑麹は今年も購入。塩と混ぜる。麹の手触りが好きです。
↑大きな桶で塩麹とすり潰した大豆を混ぜる。ゴールは近い
↑みそ桶に叩き付けます。今年もウチの子犬がぶるぶる震えてました。まぁ、しょうがない。というわけで無事に終了。めでたし、めでたし。
不思議な物語↓

森 博嗣さん「銀河不動産の超越」です。ミステリではありません。
しかし、キレキレです。主人公の高橋は「銀河不動産」という不動産会社に入社しました。下町の今にも潰れそうなその会社で高橋は省エネな日々を送っています。そんな不動産屋を訪れてくる奇妙な要望を持ったお客たち、物件を紹介する内に高橋自身が不思議な家に住むことになります。やがて、その家に人が集まりだして・・。
非常にほっこりする話です。読了感が非常によい作品です。
森さんの作品はどれも好きですが、こういうミステリとは少し違うジャンルの作品も秀逸です。さて、次は何読むかな。
講談社ミステリーランドシリーズ
二階堂 黎人さん「カーの復讐」です。講談社のミステリーランドというシリーズの文庫化されたものです。非常に読みやすいシリーズです。
この作品の主役は怪盗アルセーヌ・ルパンです。二階堂さんがルパンを主役に書いたわけです。あのアニメでもおなじみのルパン3世のおじいちゃんになるわけです。こちらのルパンは孫に比べて2枚目で紳士です。
さて、舞台はもちろんパリ。古代エジプト展が開催されるのを機にルパンはこの展示会で展示される王家の秘宝を狙います。この展示会を開催しているボーバン博士とその1族が住む城館にはそのころミイラ男が度々現れて、展示会を中止しろという脅迫状が届けらていました。そして、ついに1族が殺されて・・。
ルパンがこの事件の謎をそして、この城館に隠された謎も解き明かしていきます。
トリックや犯人はわりと分かりやすいですが、ルパンの世界観は十分に楽しめる作品でした。ちなみにこのタイトルの「カー」とは「霊魂」のことです。このタイトルを最初に見た時この「カー」はミステリ作家の「ジョン・ディクスン・カー」のことかと思いましたが、あとがきを読んでいたらどうやら二階堂さんが好きな作家さんの一人でそれとタイトルをかけたみたいですね。
大御所登場↓

島田荘司さん「リベルタスの寓話」です。
島田荘司さんの御手洗シリーズです。中編が2つで、旧ユーゴスラビィアで起きた民族紛争が各2つの事件の背景にあります。この民族紛争は「民族浄化」という名のもとにかなりひどい殺戮などが起きたようです。歴史的にも過去の遺恨が強い地域だけに根深いものを感じます。
実はかつて旧ユーゴスラビィアの1つクロアチアに行ったことがあるので風景が浮かびますし、実際に争いがあった場所にも行きましたが、正直実際どのようなことが起きていたのかということは深く知らなかったので今回この作品を読んでいてもかなり衝撃でした。紛争は終わったかもしれませんが民族間にあるわだかまりは消えていないのかもしれないですね。紛争の背景はひとつではなく様々な要因があるでしょうが、この民族間の問題は最も解決が難しいことだと感じます。
今回収録されている中編の内の1つ「リベルタスの寓話」はそういう背景もあるだけに現場の状況はなかなか強烈ですが、それに目を奪われると事件の核を見失うかもしれないですね。
島田さん作品のひとつの特徴として、奇妙な現象の出現そしてそれが理論的に解明されるという流れがあります。これまでにもかなりの奇妙な状況がありましたが、今回は奇妙であり非常に生々しいですね。これまでがなんとなく幻想的な謎が多い中この作品に関しては幻想ではなく非常にリアルです。中心となるトリックはなんとなく最初の段階で想像できましたが、それを探偵役である御手洗潔がどうといていくのかというのが楽しみでした。御手洗ワールドを十分堪能できました。
