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2007/06/29 10:37 | 印刷

門倉貴史 『ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る 』(宝島社 新書)

「ワーキングプアって何?」って疑問に、
実態をていねいに追って、わかりやすく説明した本。

このタイトルにそうだ!そうだ!と思った人は
きっと興味深く読めると思います。
選挙の前に読みたい本です(^^)

最近、「格差社会」 系の本を取り上げることが多いのですが、
何か政治的な関わりがあるわけではありません…(^_^;)
たまたま図書館でみつけたからです(笑)

森永卓郎「年収300万円時代を生き抜く経済学」 を読んで、
数年前に「へぇ~」と思っていたことが、ここ最近になって
現実に降りかかり始めていること
を改めて実感します。


 『ワーキングプア』とは、汗水たらして一生懸命働いているのに、いつまでたっても生活保護水準の暮らしから脱却できない人たちのことをさす。
 日本語の直訳では「働く貧困層」とも呼ばれる。 (本文より)
 この本ではとくに 「働いているのに年間収入が200万円に満たない人たち」 を
『ワーキングプア』と呼んでいる。

以下、もくじ より このような点から 『ワーキングプア』の実態 が明らかにされています。
・日本の労働者の4人に1人は生活保護水準で暮らしている
・働き盛りの中年家庭を襲う「ワーキングプア」の恐怖
・崩壊する日本型雇用システム
・非正社員で働く若者達
・「構造改革」による自由主義経済と民営化の果てに
若者・中高年をめぐる雇用の変化。
ワーキングプアの増加で予想される事態。
小泉政権の進めていた「構造改革」のしくみ。 などなど
グラフなどのわかりやすい資料とていねいな分析で
意外とサクサクと読めます。

おすすめは、それぞれの章の間にある 「ドキュメント『ワーキングプア』」!
『ワーキングプア』に陥ってしまった10人への作者のインタビューで
ワーキングプアになるまでの体験談をリアルに語ってくれます。

データやグラフは苦手という人も、 このドキュメントは見る価値有り。

年商14億円の社長からコンビニ店員になった人。
元SEで年収800万円から路上生活者になった人。
低収入でも福祉の仕事にやりがいを持って働いている人。
他にも元教員、シングルマザー、修行中の内装工などなど。

学歴も職歴もさまざまで、真面目でそれなりに会社で活躍していた人も多い。
会社の倒産・リストラ、病気や家庭の事情など、
ほんのちょっとの不幸やつまづきから
あっという間にワーキングプアになった人がほとんど。


フリーターや派遣社員など、非正社員で働く人を
「ろくに働かずにふらふらしてる人」というイメージ で見ている
年輩の人もいて、そういう投書もたまに見かけます。

この本を読むと、もうそういう時代ではないということ
強く感じさせてくれます。

ただ、筆者が読者のみなさん、とくに「ワーキングプア」でない人に是非とも強調して
おきたいのは、「ワーキングプア」は決して対岸の火事ではないということだ。
正社員・非正社員にかかわらず、日本国内で働いているすべての人が、いつでも
「ワーキングプア」の状況に陥るリスクを抱えている。 ……
 かつて正社員としてバリバリ働いていた人が会社のリストラなどで、
突然、「ワーキングプア」になってしまったという事例はたくさんある。 (あとがき より) 


じゃぁ、正社員だったら幸せなのかと言うと、
整理された人員の分まで仕事を抱え込むことになり、
働き過ぎによる「 心の 『ワーキングプア』 」 になっている という
問題も指摘されています。

私の友人の本社でバリバリ働いていた銀行マンも
過労死の寸前でドクターストップがかかって 命拾いしたと
言ってました(‥;)


生活苦のワーキングプアか?正社員になって体をこわすか?

この2つしか選択肢がないんなら、
そりゃ、若者も夢が持てなくなったりするわな…(+_+)

じゃぁ、どうする?という方法を、自分なりに作者は表しています。
そこがこの本のいいところです。


田舎だからこそ、長野県は「働き過ぎ」の問題を解決できる
ヒントをもっていそうな気がする
んだけど、
みんな “まじめ” だから、そういうことは考えないんですよね…(^_^;)

いっそのこと、 てきとー がブレイクしている 高田純次 師匠
長野県知事に… という解決策はどう?
ダメですか、やはり(笑) (^_^;)










この本は買ったきりまだ読んでないです。

私は、終身雇用という制度というか慣習は、日本の成長を止めてしまうものになると勝手に思い込んでいました(何となくですが、”新たな展開”みたいなものが生まれてこないような気がして)が、格差社会を考える上で、”終身雇用制度の崩壊”が影響してるのかもしれないとも考えるようになりました。

選挙前に必ずこの本を読んでおこうと思います。



コメントありがとうございます!
やはり硬派なネタあるところ、happa さんあり!ですね(^^)

終身雇用制度については、私も同じことを考えていました。
不安定な環境ではいい仕事はできないと思いますし。

いろんな話を聞いてみると、
不況でもうまくいっている会社って、
意外と社員を大事にしているところが多いですよね。

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