2020/10/06 17:34



14ページから18ページができました^_^

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今日も島に行った『オリーブの木の苗を運ぶ人』
休みの時は、できるだけ島に行った。
それは、オリーブ畑を作る前からしていたことだった。
陸が海になった日から・・・
島や浜、村や町を見に行っていた。
なぜか・・・むしょうに・・・そうしたかった。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、ガーデンチェアに座りテーブルにお地蔵さまを置き実験用のオリーブを見つめていた。
お地蔵さまの隣には、2匹の猫が座っていた。

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「にゃ〜〜」「にゃ〜〜」
猫たちが夜空を見て鳴いた。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』も夜空を見た。
たくさんの星の中、ジグザグ動く小さな光る点があった。
「お主、また現れたな〜〜!」
そして、今日は、なんとなく、こんなことも言ってみた。
「ここに降りといでよ〜〜」

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声が届いた?
小さな光る点は、ジグザグ動いて『D』と空に書いた。
そして、ぐ〜〜んと近づいて来た。
庭の上。
屋根の高さで止まった。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、驚いた。
猫たちは、じっと見上げてる。
屋根の、カモメ、カワセミ、蜂雀、よだかもじっと見ている。

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小さな光る点は、360度透明な四角い箱だった❗️
箱は、すーっと降りて、地面すれすれで止まった。
扉がないのに、中から、大人の人が出て来た。
「要請があったので、着陸しました。ガイドのフランチェスコです」
「あっ❗️そうですよね。呼びましたよね」と『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、驚きながらも答えた。

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「この乗り物、1つ条件がありまして・・・軽くないと乗れないんです。
あっ❗️氣持ちです。氣持ちが軽いと乗れます」とガイドのフランチェスコさんが言った。
「氣持ちですか〜〜❗️どう量るんですか?」『オリーブの木の苗を運ぶ人』は質問した。 
「乗っていただいた後、地面にそのままいらっしゃるか、上昇できるかで分かります」
「それは、ドキドキですね〜〜」『オリーブの木の苗を運ぶ人』はニコニコ顔です。

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6ページ目

カワセミ、蜂雀、よだかが庭に降りてきて、透明な箱のそばに近づいた時・・・
「よだか、久しぶりだね。元氣そうでよかった。さ〜みんな、お乗りなさい」と、中から話しかける人がいた。
「あっ、宮沢賢治さんだ」三羽は驚いた❗️
その様子を見ていた『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、とにかく、中に入ろうと思い、そーっと、透明な壁に手をあてた。
そして、透明な床に足を乗せた。

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『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、透明な箱の中に入った。
振り向いて庭を見ると、お地蔵さまの隣で、猫たちは、まるで「行ってらっしゃい❗️」とでも言ってるような仕草をした。
透明な箱には、もう1人、子どもが乗っていた。
その子どもは、とても、とてもうれしそうに『オリーブの木の苗を運ぶ人』に寄ってきた。

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「おとうと?」
「そうだよ」
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、大きな大きな手で『おとうと』のほっぺたをやさしく、やさしく包んだ。
ガイドのフランチェスコさんが、「出発しましょう」と言うと、透明な四角い箱の乗り物は、屋根の高さまで上がり、さらに、高く上がっていった。

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9ページ目

ガイドのフランチェスコさんが、「床を白くしましょう」と言うと、箱の下は、まるで雲のようになった。
きっと、地上から見たら、雲があるだけに見えるはず。
自己紹介がはじまった。
笑顔笑顔の会話がはじまった。

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「着陸しましょう」とガイドのフランチェスコさんが言うと、透明な四角い箱の乗り物は、海へまっすぐ伸びてる、幅のせまい、細長い岬に着陸した。
「さー歩いて岬の先端に行ってみましょう」
月あかり、星あかりで見るステキな風景です。
その岬は、光沢のある土で、まるで、馬の背中のようです。

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『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、『おとうと』と手をつないで、ゆっくり歩きはじめた。
すると・・・
『オリーブの木の苗を運ぶ人』の肩に、ルリビタキがとまった。

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「久しぶりだね。以前、具合が良くなくて、ずっと家にいた時、君は、毎日、庭に来てくれたね。時々、外出しても、そこに現れてくれたね。うれしかったよ。ありがとう。ほんとに、ほんとに君は青いね。青い鳥だね」
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、小さな声で歌いはじめた。
「ね〜この先はとても暗いから〜・・・♪♫」
すると、光る魚が細長い岬のふちに、たくさん、たくさん集まって来た。

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馬の背中のような岬。
集まってくる光る魚で、
岬は、『光るたてがみ』を持った馬のようです。

「まるで、ディズニー映画みたい⭐️」と『オリーブの木の苗を運ぶ人』が言うと、ガイドのフランチェスコさんは、とても、とてもうれしそうに微笑んだ。^_^

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「そろそろ戻りましょう」とガイドのフランチェスコさんが言うと、透明な四角い箱の乗り物が、すーっと岬の先端にやって来た。
全員が乗り込むと、来た時よりも、ゆっくりと上空を飛んだ。
地上から見たら、まるで雲にしか見えないように飛んだ。

「よだか・・・氣持ちが軽くなったんだね。よかった、よかった。
私も軽くなったんだよ」と宮沢賢治さんが言うと・・・
カワセミ、蜂雀、よだかは、羽をめいっぱい広げた。
そして、その羽で宮沢賢治さんを包んだ。

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「着陸します」
ガイドのフランチェスコさんが言った。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、「また、おいでね」と言い、『おとうと』をぎゅっと抱きしめた。
カワセミ、蜂雀、よだかは、屋根に向かって羽ばたいた。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』が少し乗り物から離れた時・・・
「土地改良剤です。使ってみてください」と宮沢賢治さんは、トランクから袋を取り出し『オリーブの木の苗を運ぶ人』に渡した。
宮沢賢治さんと『オリーブの木の苗を運ぶ人』は幸せそうに握手した。

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「離陸します」とガイドのフランチェスコさんが言った。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、ガイドのフランチェスコさんに聞きたいことがあった。
「なぜ、『D』と読めるように光るんですか?」
すると・・・
「こういう乗り物は、たくさんあるんですよ。『D』は、社名なんですよ」
「えーコマーシャルですかー❗️」
2人は、小さな声で、笑い合った。
「それでは、また、お会いしましょうね」

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17ページ目

ゆっくり上がっていく透明な四角い箱は、屋根の高さで止まった。
宮沢賢治さんが、屋根の上にいる、カワセミ、蜂雀、よだか、カモメに言った。「屋根の上・・・私も子どもの頃、たくさん、たくさん屋根に登りましたよ」
そして、さよならの仕草をした。

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『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、宮沢賢治さんの『土地改良剤』をお地蔵さまの横に置いた。
そして、今日行った岬を『フランチェスコ岬』と呼ぼうと思った。

猫たちが「にゃ〜〜」「にゃ〜〜」とその袋を見て鳴いた。
「さ〜ねるべ、ねるべ。ちみたちもねなさーい」と、今度は、屋根の鳥たちに向かって言った。

✳️「オリーブの木を育てよう③」は、これでおしまい。④へつづく✳️

③-10、12、13の「島」を「岬」に変えました。




YouTube 「オリーブの木を育てよう」
作詞作編曲   伊藤心太郎さん

https://www.youtube.com/watch?v=kC-bS8r2x6g