2020ー185 | Home | 物語「オリーブの木を育てよう③」
2020/09/22 8:51 | 印刷

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船着場の民宿の屋根にカモメは降りたった。
すると・・・
そこへ、たくさんのスズメが集まってきた。
「久しぶりだね」
「君がここにいるってことは、島の『心』に頼まれた人を見つけたんだね」
「島はオリーブの話しで、もちきりだよー」
「ねーねー『渡り鳥』やめちゃったの?」
民宿の屋根は、たいへんにぎやか❗️^_^

潮風がやってきて、そっとカモメの羽をなでた。
「おかえり」

🌱🌱🌱

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「もう2年・・・まだ2年だね」
近づく島を見て思った『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、
「さ~行くべ~行くべ~~~♪♫」と小さな声で歌いながら、
お地蔵さまを袋に戻し、下船の準備をはじめた。
少し重い手荷物。
今日は、14本のオリーブの苗木を持ってきた。

船の上、とても高い所で、小さな光る点が、ジグザグに動いて『D』と空に書いた。

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船は港から3つ目の島に着いた。
カモメとスズメたちは船を見つめた。
「ねーねー、いた?いた?」
子どものスズメがカモメに聞いた。
「いたよ!」
子どものスズメは、うれしくなって、
覚えたばかりの『すずめ踊り』を踊りはじめた。
カモメもうれしくなって、
羽を裏に表に、バタバタと動かしてみた。

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船着場に降りたった『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、
坂道を登り、坂道を下り、
やっと水田が復活した田園の間を歩き、
まっすぐな凸凹道を進んだ。
広い広い土地。
一週間前、試験的に植えたオリーブ2本に近づいて近づいて・・・
「元氣だ~~!」
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、
うれしかった。うれしかった。
持ってきた、オリーブ14本を植えて植えて植えて・・・
合計16本になった。

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「ブログにオリーブのことを書いたら、『参加した~い❗️』って言ってくれる人たちがいてね。うれしいね~。
オリーブ、一本一本に名前つけちゃおうか⁉️」と、
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、畑のわきに置いておいた、お地蔵さまに話しかけた。

少し離れた所で島猫がオリーブ畑の様子をずっと見ていた。
カモメも木の上から、ずっと様子を見ていた。

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島でお米を作ってる青年と仲間たちがやってきて、オリーブのために貴重な水を分けてくれた。
乾いてた苗木の根元の土の色が変わった。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、
うれしかった。うれしかった。
その時・・・
潮風が、16本のオリーブの苗木の間を通り抜けていった。
「ようこそ」
オリーブは潮風が大好き❗️
オリーブは潮風に会えてうれしかった。

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家に戻った『オリーブの木の苗を運ぶ人』
島に来れない人のために、たくさんの写真をブログにのせた。
そして、庭に出て、実験用のオリーブを見つめた。
そして、目線を上げると、星がキラキラしてて、月が笑ってるような夜空だった。
『オリーブの木の苗を運ぶ人』は、小さな声で歌いはじめた。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ・・・・・・・・♪♫」

🌱🌱🌱

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カモメは、屋根にいた。
ここは、『オリーブの木の苗を運ぶ人』の家。
屋根から庭を見ていた。

実験用のオリーブの苗木。
バラは、いく種類も植えられ、
カモミール、アジサイ・・・色とりどりの花の庭。
海や港では、あまり見ない色。
カモメは、ここを『花の園』と呼ぶことにした。

屋根のアチコチが急に光りだした。
カモメは驚いた。

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カモメは、屋根に蜂雀がいることに氣がついた。
・・・高速飛行、静止飛行の蜂雀さんだ。ぜひ学びたい‼️・・・と思った。

蜂雀が、大きな大きな鳥に話しかけていた。
「兄さん、さよならも言えずにいたから、とてもさみしかったのよ」
蜂雀の隣にいたカワセミが「兄さん、久しぶり」と言った。
よだかは、「すまなかったね」とカワセミと蜂雀を大きな大きな羽で包み込んだ。

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よだかの羽の中で蜂雀が「兄さん、これからは、ここで会いましょうよ。
ここは『満ちた』ものしか降りれない屋根だから。大丈夫よ」
「そうだね、そうだね」とカワセミも言った。

カモメは、きっと色んな事があったんだろうなと思い胸が熱くなった。
その時、下から声が聞こえた。
「さ〜ねるべ、ねるべ。ちみたちもねなさーい」
それは、屋根の上に向かって言ってるようにも聞こえた。

🌱🌱🌱(②はこれでおしまい。③へつづく)🌱🌱🌱

YouTube 「オリーブの木を育てよう」
作詞作編曲   伊藤心太郎さん

https://www.youtube.com/watch?v=kC-bS8r2x6g

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