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2007/09/06 0:09 | 印刷

このブログの読者のQOL改善に役立つよう、住宅建築に際しての花粉対策に関わる内容を抜書きして連載したいと考えています。第一回は花粉を家に入れない換気システムについて考えます。
課題1.花粉を外気から室内に入れないために室内を陽圧に設定
課題2.レンジフードなど緊急換気装置の選定

近々新築予定の某住宅の設計に関わることになり、アレルギー対策の領域は筆者がリーダーシップをとることになります。

筆者は、アレルギー性疾患をもった方に最適の住環境・室内環境を解明することをライフワークにしていますので、今回、住宅建築に関与することは、最新仕様のアレルギー対策住宅の実証作業を行うことにもなります。

その検討作業の中から、このブログの読者のQOL改善に役立つよう、住宅建築に際しての花粉対策に関わる検討内容を抜書きしておきたいと思います。

第一回は「花粉を家に入れない換気システム」についてです

検討課題1:
花粉を外気から室内に入れないためには、室内を陽圧に設定した方がよいらしい。第3種換気で室内を陰圧にしておくと、玄関や窓を開けた瞬間に、開口部周辺に溜まっていた花粉を一気に室内に取り込む(開けた人の顔に吹きかかる)ことになる。

検討課題2:
レンジフードは、高気密が普通になってきている今日、同時給排気型が好ましいが、給気口に花粉フィルターがついていない場合は、洟をかみながら料理をすることになりかねない。従来型のレンジフードであればその近くに給気口(換気扇と連動したダンパーと花粉フィルターが必要)を設置する必要がある。


<建築関係者ではない読者のための参考資料>

◆基礎知識1:建築基準法では、換気回数0.5回/h(部屋の容積の半分の空気を、外気から一時間かけて取り込む風量)の機械換気装置の設置が義務付けられています。

◆基礎知識2:機械換気システムは3種類に分類されます。
  第一種換気  給気:換気ファン  排気:換気ファン
  第二種換気  給気:換気ファン  排気:排気口 
  第三種換気  給気:給気口    排気:換気ファン 

◇機械換気システムとして効率性・確実性で優れているのは、第一種換気です。しかし装置・電気代コストが他の方式に比べ割高。熱交換機のメンテナンスが必要、またダクト内の汚染除去ができないことを考えると苦しいところです。室内を陽圧にも陰圧にも自由に設定できます。

◇第二種換気は一般住宅ではあまり使われていませんが、汚れた外気や天井裏の空気を取り込みたくない場合に有用です。室内が陽圧ですから、排気口が適正サイズで確保されていないと、室内空気中の湿気を壁内に押し込んでしまう恐れがあるとされています。(高断熱で透湿壁住宅の場合は、その問題はない)
また梅雨時など外気が高湿度の場合に室内の湿度も上がるので、除湿手段が必要になります

◇第三種換気は機構が単純で価格が安いのがメリットですが、冬は給気口から冷気がそのまま入りこんでしまうので、信州など寒冷地では、設置場所その他についての配慮を要します。花粉の時期は給気口にフィルターがついていないと、花粉がそのまま室内に入ってきます。もし、給気口フィルターが目詰まりしていると、空気の供給は建物の隙間からの漏気によってまかなわれます。これは、側面にいくつも穴の開いたストローでジュースを飲んでいるようなもので、室内の換気はちゃんとできません。

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