頻繁に見られるオニウシノケグサはこれまで何回か紹介してきましたが(リンク1)(リンク2)
これは「鬼なし」のウシノケグサです。
実は6月はじめから咲いていたのですが、ウシノケグサの分類にはやや混乱があり同定に時間がかかっていました。今回はこれをウシノケグサとしておきます。
アルプス公園でも“今からが旬”のイネ科雑草たちが増えてきています。
エノコログサ、イヌビエ、メヒシバのトリオが駐車場付近の花壇でお出迎え
【イ ネ 科】 イネ科雑草花粉は少数ながら飛んでいますのでご注意ください。
水稲の開花は、早稲を除き例年並の8月中旬になりそうですので、
速やかに服薬を開始するようお勧めしています。
【そ の 他】 タンポポなどキク科の花との直接接触に注意しましょう
久々の花粉トリビアです。
先日こんな特徴的な花粉が採れていて
「あれ~アカシア*の花粉?」と思ったけれど、
ギンヨウアカシア・ナガバアカシアの開花期は春(せいぜい初夏まで)だし…
*注 : ニセアカシア(ハリエンジュ)ではなく、本物のアカシヤ
しばらく前に一度花が終わった感じだったものが、再び咲いています。
草刈りしたからまた伸びて咲いたものと、遅れて咲いたものがあるようです。
でも、ハルガヤが咲いているとは… ちょいと驚きました。
ニワホコリ(→リンク)は庭先でよく見つかるのですが、
オオニワホコリは窒素要求量が高いためか、畑地にみられるとされています。
<関係その1>スギ花粉症の人の中にトマトを食べると口の中が痒くなる人がいて、
スギ花粉症に関連した口腔アレルギー症候群として知られています。
昨日気がついた<関係その2>は…
(写真は昨年のスギ雄花)
花穂の剛毛の色が赤紫だというだけなんですけど、
「紫狗尾」…ムラサキエノコロを漢字で書くとなんだかスゴそうな植物に聞こえるね。
先日テレビドラマをみていたら、
娘と父親が電車の中で桃をかじっている場面がありました。
服に汁は垂れるし、食べたあと手がべたべたして大変だろうに… と心配してしまいました。
そんなことより娘と父親の人格が入れ替わった方が大変か…。
【イ ネ 科】 イネ科雑草花粉は降雨後の晴天日に飛ぶのでご注意ください。
水稲の開花は、早稲を除き例年並の8月中旬になりそうですので、週末から
服薬を開始するようお勧めしています。
【そ の 他】 オオバコ属などは少量飛散します。
7月前半までのイネ科空中花粉をグラフにて見直しました。
7月前半は梅雨の最中でふだん雨なので、ほとんどの日で飛散数が少なくなっていますが、
飛ばずに溜まっていた分が、晴れ間にまとめて飛んでいるようです。
おそらくネズミムギ(ホソムギとの交雑多し)(リンク)とシナダレスズメガヤ(リンク)で
イネ科花粉全体の半分以上を飛ばしていると思います。
昨日に続き、イネ科スズメガヤ属の小型の植物で、
庭や道端、グランドなどどこにでも生えているものです。
名前の由来は…
まあ、道端や空き地など、どこにでも咲いていますね。
でも名前を知っている人はあまりいない…。
これ、例の“しな垂れたエロス草”ことシナダレスズメガヤ(→リンク)と同属です。
【イ ネ 科】 イネ科雑草花粉は降雨後の晴天日に飛ぶのでご注意ください。
水稲の開花は、早稲を除き例年並の8月中旬になりそうです。
【そ の 他】 オオバコ属などは少量飛散します。
そんな雑草の名前は聞いたことがない! …だろうと思いますが、
遠目には先日のコヌカグサ(→リンク)とほとんど区別がつかないのです。
俗称ねこじゃらし。学名はエノコログサ。
犬続きで恐縮ですが、犬の尾の様だから“犬コロ草”、
これが転じてエノコログサになったとされています。
中国語でも狗尾草です(→リンク)。
北米ではgreen bristlegrass(緑色の毛草)かGreen foxtailgrass(緑色の狐尾草)。
“犬冷え”ではありません… 【犬稗】です。
食用にできるヒエも同属です。
こちらは食えないヒエなので、イヌビエという蔑称がついています。
あちこちの畑で満開ですね。
他殖性のため、花粉の飛散距離が水稲に比べて長いので、ご注意ください
(数10m以上離れていても飛んできます)。
現在、一番優勢なのはシナダレスズメガヤです。
イネ科花粉症の人が踏み入るとちょっと大変です。
【イ ネ 科】 だいぶ少なくなってきましたが、降雨後の晴天日に花粉が飛ぶのでご注意ください。
【そ の 他】 オオバコ属などは少量飛散します。花粉ではありませんが、曇りの日にはカビの胞子が多く飛ぶことがありますので、カビアレルギーの方はご注意ください。特に刈り草を積み上げてある場所や山かげには近づかないようにしましょう。
ネズミムギ(リンク)の近縁種です。
交雑が多いので、写真のものもどこまで純粋なホソムギかわかりません。
すぐ隣りには芒のあるネズミムギも並んで生えています。
スギ花粉症緩和米(1)(→リンク)の続きです
スギ花粉症緩和米を実らせる稲は、申請書類上では
「スギ花粉ペプチド含有イネ(7Crp, Oryza sativa L.)」と呼ばれているようです。
この「お米」は、医薬品扱いになる予定ですが、どんなふうに市場に出て、患者さんの食卓にのぼるのでしょう?
2~6月のグラフです。
カバノキ科は6月後半になり多く飛ぶ日はみられなくなっています。
イネ科は5月下旬に向かって急速に飛散数が増え、以後、波状的に多い日があります。
ただし…
独立行政法人農業生物資源研究所が開発中の遺伝子組換え作物です。
スギ花粉の抗原決定基(エピトープ)を「米」に発現させて、これを花粉症シーズン前から毎日食べることで、スギ花粉症の症状を軽くしようとするものです。
【イ ネ 科】 イネ科雑草花粉は降雨後の晴天日に飛ぶのでご注意ください。
【そ の 他】 オオバコ属などは少量飛散します。