住宅地や田園地帯では開花中のイネ科雑草は
ネズミムギやシナダレスズメガヤが目立つ程度になりましたが、
さすがはアルプス公園、他とは格が違います。
現在発生しているラニーニャ現象によって梅雨明けが早くなり、
夏場には気温が高めで少雨となる傾向がある。
7月から猛暑になると、スギの雄花の発育は盛んになります。
【イ ネ 科】 イネ科雑草花粉は降雨後の晴天日に飛ぶのでご注意ください。
【カバノキ科】 飛散数は少数です。
【そ の 他】 クリ花粉、オオバコ属などは少量飛散します。
イネ科を含めて空中花粉数は減ってきています。
しかしシナダレスズメガヤが満開であるほか、
草刈が一度済んだ場所にカモガヤが再び伸びて開花していたり、
シラゲガヤ(↓)は次々と穂が出てまだまだ花盛りなので…
タデ科ギシギシ属ギシギシは道端によく見かける雑草で、5月から咲いています。
6月14日付ブログのヒメスイバとともに花粉症の原因として報告されています。
松本市内ではカラスムギ属の植物を見かけることほとんどありません。
写真のものは、商品名を「ヘイオーツ」といい、家畜用の飼料にするほか、
大根栽培でのセンチュウ被害を軽減する目的で前作されています。
【イ ネ 科】 イネ科雑草花粉は雨続きのあとの晴天日にまとめて飛ぶのでご注意ください。
【カバノキ科】 標高の高い場所からの飛来が時々あるでしょう。
【そ の 他】 クリ花粉、オオバコ属などは少量飛散すると予想されます。
アルプス公園のイネ科(4)です。前回のカモガヤ、ハルガヤのほか、オニウシノケグサ、ネズミムギ、クサヨシ、スズメノカタビラ、オオスズメノテッポウ、ナガハグサ、シバ、ウマノチャヒキなどの開花~実が見られます(6月前半)。
オニウシノケグサの大群落(アルプス山岳館の裏)
チモシーは非常に有名な牧草ですが、牧草地から逸出することは少ないようです。
(元)牧草地以外では、あちこち歩いてもなかなか見つかりません。
松本・安曇野の平地では6月開花。標高が高い乗鞍高原の一之瀬園地で咲くのは7月です。
引き続きイネ科花粉の飛散期間です。
例年梅雨に入ると降雨日が多くなるので、花粉が飛ばない日が増えます。
梅雨入りの遅れや空梅雨であるとイネ科花粉症の症状は改善しづらいでしょう。
住宅地や水田地帯では目立たないイネ科雑草ですが、
果樹園の下草にしばしば利用されています。
アルプス公園も、カモガヤその他が次々と開花しており、
一年中で一番危険な時期を迎えました。危険と言ってもイネ科花粉症の方に限ってですが…
降雨中を除きアルプス公園には立ち入らないよう強くお勧めします。
ウドンに適している“讃岐の夢2000”の開発過程で、
農業試験場の研究員が品種改良のために受粉作業をくり返しているうちに
コムギ花粉症になった話が、NHKのプロジェクトXで出てきました。
写真は畑の外に種がこぼれて育ったもので、開花が2週ほど遅れたようです。
交互に小穂がついていてわかりやすい形をしていますが、
これが開花すると本文のような写真になります。
【イ ネ 科】 カモガヤ、オニウシノケグサなど主要アレルゲンが開花中であり、
平地では飛散のピークです。
ナガハグサなどイチゴツナギ属、シラゲガヤ、イヌムギなども開花中です。
主要アレルゲンのオオアワガエリの開花が始まりそうです。
【カバノキ科】 シラカバ花粉の飛散数はかなり減ってきています。
【他の樹木】 クルミ花粉の飛散数はかなり減ってきています。
【スギ・ヒノキ】 飛散終了です。
長野県環境保全研究所による県内スギヒノキの花粉飛散量調査は5月31日で終了だそうです。→(リンク)
長野市のスギ花粉の飛散量累計では、平成18年に比べ約3.3倍量の飛散があったとのことです。
カモジグサの方が青みがかっていて、
今日とりあげるアオカモジグサの方は鮮やかな緑色をしています。