ヒマラヤスギなど一部の花粉を除き、アレルゲンになる花粉飛散は終了しました。
10/30の採取ではヨモギ花粉・イネ科花粉が採取されませんでした。
おそらく今後数日間はごく少数採取されますが症状を起こすほどではありません。
11月下旬の小児アレルギー学会で学校における花粉症対策について演題を発表するので、
考察部分の草稿作成を兼ねて…
以前のブログで別の科名を記載しましたがマツ科に訂正します。
車や洗濯物を汚す被害を生じますが、花粉症は報告されていません。
空中花粉だけ数回紹介しましたが、花と葉は紹介がまだでした。
しかし撮影の機会を逸して開花中のものを撮影できませんでした。写真は既に結実しています。
来年は忘れずに撮影したいと思います。
わずかにイネ科、ヨモギ、シロザ花粉がみられますが、この花粉飛散量では花粉症の症状は通常出ません。
カビの胞子のの総数の方が花粉総数を上回っています。
局所的飛散で大量暴露のおそれがある神社や屋敷林などの様子も順次紹介します。
松本・安曇野地域全体については、山に植林されたスギの着花状態の影響が大きいと考えられます。
10月16日発表の日本気象協会による来春の花粉飛散予報は、
(全国)来春のスギ・ヒノキの花粉飛散量は例年より少ない。
(東日本・東北)今年度と比べて多い見込み
(西日本)今年度と比べて少ない見込み。
この開花期に花粉症らしいエピソードの人が受診しないことから、
当地でこのアレルギーになっている人はおそらくほとんどいないだろうと思われます。
1977年に小崎氏によってセイタカアキノキリンソウ(別称)花粉症として学術報告がなされており、
空中花粉でも非常に少数検出されることがあります。
まだ辛うじてカナムグラが咲き残っています(里山辺)
日曜日の秋風に吹かれて花粉も飛来しました(北風に乗ってきました)
ヨモギがほとんどです。飛散数は少ないので、ほとんどの方では症状がでません。
少数ながら以下のような樹木花粉がとれているので、原因を調査中です。
7月前半と8月は気温が高く日照時間も長かったのですが、
7月下旬が雨続きであったためにスギ雄花の着花量はまちまちです。
梓川ふるさと公園のスギ雄花の着花はやや多めですが、近くの杉林のものは少な目です。
今どき鼻が不調なのは、ダニ・カビ・ペットなどの通年型アレルギー性鼻炎、鼻かぜ、またそれを契機に発症した急性副鼻腔炎です。
10/7-10/9はカビ天国状態です。
10/9朝から10/10朝までに採取された花粉数(ほとんどがヨモギで少数)よりも
カビ胞子数のほうがはるかに多くなっています。
10/9のサンプルにはイネ科の花粉はみられていません。
秋の高山祭の前日に高山市へ職員旅行に行ってきました。
祭りを前に、市の中心部は雑草が生えているところはほとんどみられず、
少しはずれた空き地で開花中のヨモギをみかけました。
9月上旬に続いてカビ胞子の大量飛散がみられています。
花粉にカビ胞子らしいものが付着したものもみられています。
花粉はヨモギ、イネ科が少数みられました。
花粉の構造は写真ではわかりにくいので、
同じ花粉をフォーカスをずらして撮影したものを3枚アップしました。
このような形態の花粉はtricolporate三溝孔型といいます。
10月3日朝から4日朝までに採取された空中花粉です。
花粉の総数は減っています。ヨモギが主体です。イネ科はごく少数です。
タンポポはキク科の植物で最近でもまだ咲いています。
種は風で運ばれますが送粉は虫媒ですので、幼児学童の花摘みが主な接触機会です。
同じくキク科・風媒花のヨモギ花粉症は当地では9月に発症しますが、タンポポと強い交差抗原性があるので、
ヨモギ花粉症の人はタンポポを摘むと症状が出る場合があるようです。
一般に花粉の活性が失われないように保存するには乾燥させ低温におくことが必要だと専門書に記載されています。
また、枯れ草にも別の場所から飛来した新鮮な花粉が付いていることがあります。