9月27日に採取された花粉の中に意外なものがみられたので
それを含めて写真をアップしておきます。
ワセリンを塗ったスライドグラスに葯をごしごし擦り付けて花粉を採取しました。
黒褐色のやや大きめの花粉でした(写真は染色後のため青紫色が目立っています)。
そろそろリンゴのシーズンですね。
リンゴは食品衛生法によりアレルゲンとしての表示が望ましいとされている果物のひとつです。
他にオレンジ、キウイフルーツ、桃、バナナも表示が推奨されています。
大型コンバインは刈り取りと脱穀を同時に行うために、その場でワラをカットして
地面に撒いてしまいます。
籾の表面には「ふ毛」という細かい毛がたくさん生えていて(リンク参照)
先が折れ周囲に飛散しています。
秋の雑草花粉症や通年型アレルギー性鼻炎と症状がよく似た鼻炎があります。
今日の天気も晴れという予報、
午後は風速5m程度の北寄りの風が吹くようです。
花粉のピークは過ぎてはいますがまだ残っていますのでご注意ください。
ソバアレルギーの人が
ソバの花の蜂蜜を食べるとアレルギー症状を起こすことがあるという話は
比較的よく知られています。
先日店頭で見かけたものは、黒っぽい蜂蜜の中に蜜と花粉が含まれている様子でした。
3種類が識別可能です。
図に示したように黄色で囲ったヨモギが優勢で、
写真右上・左上に青で囲ったオオブタクサも健闘しています。
カナムグラは左下、右下に少しみられます。
5月頃に飛ぶシラカバ花粉に姿がよく似ています。
大きさも20ミクロン弱(カナムグラ)、20ミクロン強(シラカバ)と近いので、
保存しておいたものを混ぜてしまったら区別は難しそうです。
通年型アレルギーに分類されるダニ・カビ・ペットアレルギーのうち、カビ胞子は室内においてだけでなく大気中浮遊真菌として多数見出される時期があります。
空中花粉でもかなりみられるようになっていますが、一昨日採取の空中花粉からかなり多く見られるようになっており、これからが最盛期です。
オオブタクサはブタクサよりも背丈が2倍以上大きいが、
花粉のサイズはオオブタクサの方がブタクサよりもやや小さい。
(昨日の写真でも違いがわかります)
花粉を遠くまで飛ばすには前者の方が有利であると思われます。
数日前から空中花粉でも検出されています。
9/6の外来には、この日の昼から雨が降ったら痒くなくなったとおっしゃる
秋の雑草花粉症の方が数人受診されました。
(警告)体調の悪い方は、本文写真をご覧にならないようご注意ください。
花粉飛散情報:8/28から(オオ)ブタクサの空中花粉が連日捕集されるようになっています。
患者さんに教えていただいた塩尻市の某所で撮影してきました。
(以前からこの場所には詳しかたったのですがブタクサが多いということは認識していませんでした)
ブタクサの開花のピークはやや過ぎたようですが、まだ新しい花芽も出ているので終りではありません。