本文右側の写真で、葉の色調が前日のものと異なっているのは携帯電話のカメラで撮影したためです。写真で奥には水田の稲が写っています。
松本・安曇野地域の人々が認識している“ブタクサ”の少なくとも50%以上はニセモノです。
多くの人は初夏に咲くカモガヤのことをブタクサだと思っています。
>>> 本物のブタクサは夏の終りから秋に咲くキク科の植物です <<<
ススキもまだ穂が出ているものがあります。
メヒシバも大きな群落ではかなり花粉飛散があります。
その他、夏の終りのイネ科でまだ取り上げていないもの(写真)を一挙掲載…。
(明日からはブタクサの特集です)
こんな地味な私ですが … 一度、川原に見に来てください。
(地図参照)
なお、秋の雑草花粉症の方はガードを固めてからお出かけください。
松本地域ではカモガヤのことを“ブタクサ”だと思っている人が少なく見積もって50%以上います(驚愕)。セイタカアワダチソウ(セイタカアキノキリンソウ)を“ブタクサ”と誤用する例は全国的にもあり、当地域でも誤用が少しみられます。
イネ科の花粉数は極めてにローカル(おそらく数10m単位)なデータですので、
目の前の植物の開花状況の方が皆さんにとって現実的です。
お盆休み明けの診療日でした。降雨直前まで外にいた方の症状がひどかった印象です。
この日、水稲(イネ)花粉症で受診された方は、1週間以上前から発症して、お盆休み中は我慢していた方が目立ちました。
名前がいい感じですね。でも開花期に群生地に踏み入ると症状が出そうです。
スズメガヤ属EragrostisなのでWeeping lovegrass(リンク1.2.3.4)と同じ仲間です。
8月12日は水稲(イネ)花粉症の年齢層が幅広く、大人半分・子ども半分でした。水田によっては開花が終わって稲穂が頭を垂れはじめています。
8/12=雨が降る前は花粉が一斉に落ちてきますのでご注意を。
8/11に水稲(イネ)花粉症を主病に受診した方は6名で今年度最高数。
昨日アレルギー性鼻炎・結膜炎を主な訴えで当院を受診した方のうち、
臨床的に水稲(イネ)花粉症と診断された方は3名でした。
花粉が露出しているので症状は出やすいだろうと思います。
8月はじめ水稲が開花していない場所でイネ科花粉症の人に症状が出た場合
これがたくさん咲いていないか見回してみてください。
真夏の強い日差しを浴びて次々と出穂しています。
イネ科花粉症・恒例のクライマックス(但し水田地帯だけ)
↓
“水稲花粉の飛散”が始まりました。
イネ科花粉症の方は、ここ数日晴天なのに外出時に目や鼻のかゆみがほとんどないと思いますがいかがでしょうか。
イネ開花までの貴重な期間ですので、熱中症に気をつけながら「夏の思い出」作りにお励みください。