2017/05/05 15:04

5月の連休も半ばを過ぎてUターンラッシュなどというニュースも聞こえて来ましたね。写真は5月3日の朝に上高地線大庭−下新間で撮影したもの。冬の間、ブレーキシューから出る錆で汚れていた電車も、連休を前にすっかり真っ白になって、青い山々をバックに走る姿がよく映えます。
5月の車窓には桜、桃に代わって、梨の花、花壇のチューリップ、山の斜面に山吹など、役者が増えて来ました。写真は下島駅近くの梨畑。この時はちょうど観光案内電車に乗っていたのですが、案内人のHさんによると、この梨の花に少し遅れてりんごの花も咲き始めるそうです。
渕東付近の田んぼには水が入り始めました。途中下車して水鏡の写真を撮るもの良いかも知れません。これはあくまでも筆者個人の意見ですが、夏前のこの時期が上高地線の最も良い季節です。5月の爽やかな風吹く信州松本へ是非お越しください。

2017/05/02 14:29

上高地線では6月17日に実施される「第57回 全日本花いっぱい運動松本大会」に合わせ、フラワートレインを運行しています。写真は同大会の開催をPRするヘッドマーク。花いっぱい全国運動は松本市が発祥の地であり、また今回の大会が松本市市制施行110周年記念事業に当たることから、関係者の間では特に力の入るものになるのではないでしょうか。
車内も気合が入っています。3004号車の天井周りにはご覧のような造花の装飾。これまでもクリスマスの時期などにリボンやリースで飾るなど車内装飾の例はありましたが、今回は広告類も一切取り払っての装飾となっています。
新島々駅と松本駅東西自由通路では、これまでの花いっぱい運動の歴史を振り返るパネル展示も行われています。この、花いっぱい運動の歴史は長く、昭和27年、当時松本市の小学校に勤務していた小松一三夢氏の手で始まったもの。背景には勿論、戦後の荒廃した世の中があり、小林先生はそこに文字通りの豊かさの種を蒔いた人物といえます。それから70年近くが経った今も豊かさに関する議論は尽きませんが、こうした先人に倣って今度はどんな種を蒔けば良いのだろう。そんなことを思った筆者です。

2017/04/23 19:32

今年度の松本市・山形村の時刻表の配布が始まりました。これは松本市が広報として配布しているもので、地域内の公共交通機関の路線図・時刻表のほか利用方法などが分かりやすくまとめられています。今年度は従来のA5版から判型が大きくなりA4版に。時刻表など文字が大きくなり見やすくなったのではないでしょうか。
ピコ交通が運行する上高地線電車・市内の路線バス・コミュニティバス・高速バスの時刻に加え、今回はほしみ線をはじめとした各地区が運行するミニバス(廃止されたバス路線の代替交通として運行されています。)JR篠ノ井線・JR大糸線、そして何故か松本空港を発着するFDAと、松本市・山形村の公共交通機関を網羅する内容となっています。カバーする情報、判型ともに大きくなった時刻表を是非ご活用ください。

2017/04/15 22:02

先週上高地線新島々駅を訪れた際に見つけたものを3点紹介します。一つ目は改札口の横、窓口の上に新たに掲げられたモニターです。写真の通り次の電車の発車時刻と松本駅への到着時刻が表示されていました。日英中韓の4ヶ国語に対応している点は第803回で紹介した車内のモニターと同様です。
もう一点はプラットホームと改札口の間。ちょうど電車を降りて構内踏切を渡った正面にも直立式のモニターが設置されていました。こちらは「ただいま試験放送中です」のメッセージが表示されており運用は始まっていませんでした。観光シーズンに入ったところで、上高地や松本市街地の天気や気温といった情報が放映されるのでしょうか。
それから…プラットフォームの旧島々方にあった電照式の駅名板。駅ナンバリング導入後もここだけ変化がありませんでしたが、これが今回「電車のりば」に変更されています。

来週4月17日には県道も開通し上高地もいよいよシーズンイン。
上高地線電車に乗って春の沿線へ是非お出かけください。(時刻表はこちらから

2017/04/12 18:35

上高地線電車の車内に設置されているモニター(Highland Rail Information)の内容がリニューアルされました。従来は、アルピコグループの施設のPR映像のほかは、電車のご利用に関するお知らせが静止画で表示されるのみでしたが、今回のリニューアルでは多言語(日本語・英語・中国語・韓国語)に改められたほか、スライドの切り替え時にアニメーションが採り入れられています。
外国語での表示の様子。実際に乗っていると、海外からのお客様で、下新・大庭駅などの無人駅では乗車口から降りてしまうケースを時々目にします。既に導入されている音声案内と併せ、視覚的にも情報提供ができると良いですね。

2017/04/09 9:40

上高地線を運行するアルピコ交通が、4月1日(土)よりALPICO FREE Wi-Fiとして公衆無線接続サービスをはじめました。全国的に駅や車内で同様のサービスが広がる中で、アルピコ交通も対応した形となります。提供元はNTTBPが手がけるJapan Connected-Free Wi-Fiで日常利用よりは訪日観光客に向けたサービスと考えられます。尚、Free Wi-Fi スポットにいえることですが、セキュリティが気になる向きにはVPNの設定をおすすめします。詳細は公式サイトにて

2017/03/27 20:56

新村駅旧駅舎最後の公開から一週間が経ちました。最後の公開の翌日には解体工事が始まり、地元新村地区にて保存される車寄せの装飾や鬼瓦、出札窓口、松本市で保存される筑摩鐵道時代の金庫などの各備品の搬出が終わればあとはあっという間。今、旧駅舎の建っていた場所は更地になっていることでしょう。
最後の公開日であった20日とその前日は、筆者は日中のほとんどの時間をこの旧駅舎の中で過ごしました。現役当時の姿を再現すべく、出札窓口に小物を置いてみたり、券箱に切符を入れてみたり。それから数としては不十分ですが、手持ちの資料や昔の写真の展示もさせていただきました。保存問題の始まりからこの日まで何もして来なかった筆者がギリギリのタイミングでできることをしたつもりですが、当日、出札窓口に多くの方がカメラを向けていたり、資料を熱心にご覧になる様子を見て、少しだけ心のつかえが取れたような気がします。

ところで、旧駅舎の跡地にはコミュニティバスの発着所が整備される予定です。新村駅が地域の公共交通の拠点となり、上高地線が地域の持続・発展のためのツールとして活用されることが、旧駅舎やそれに携わった先人の思いに応えること、建物の物理的な保存以上に難しく、同時に意義のあることではないでしょうか。