2019/07/20 20:09

引き続き梅雨空の上高地線沿線から。この日もまた空一面には厚い雲。その真下に青々とした北アルプスの山々をみることができました。まずは西松本駅そば、田川を渡る上り電車を捉えました。
続いて渚駅。駅ホームの西側で電車を待っているとなぎさTRAINがやって来ました。撮影した列車にそのまま乗り込むと、どうも暑い...運転士さんによれば、エアコンの調子がどうもよくないそうです。上高地線で活躍する3000形電車も一番古いものでは1966年(昭和41年)の製造。そろそろ代替車の話も具体化する時期でしょうか。
車内には登山用品を扱う各ブランドと山と溪谷社による安全登山のキャンペーン広告が掲出されていました。車内の液晶ビジョンでも各社のイメージ映像が流れる徹底ぶり。車窓に見える山々に加え、こうした車内のちょっとしたことからも「上高地線=山行き電車」のイメージが再構築されていくと良いと思う筆者でした。

2019/06/24 17:53

この日は渚駅からスタート。松本8:19 発下り7列車は学生さん達で混み合っていました。梅雨時のパッとしない天候もあってか、山へ向かうらしいお客様の姿は少なめ。
20分ほどで下島駅へ。ここは長野県梓川高等学校最寄り駅です。私服姿の高校生に混じって電車を降ります。他県の方にはよく驚かれるのですが、県内の公立高校では私服登校が一般的です。
徒歩で三溝駅へ。駅西の線路側には地元波田地区の個人やグループの手による波田フラワーロードがあります。今年もマリーゴールドやペチュニア、サルビアなど色とりどりの花が帯状に咲いていました。新島々から戻ってきた松本ゆき電車と共に一枚。

2019/06/14 21:50

関東甲信越も梅雨入りし天気を気にしながらの沿線さんぽです。雨上がりの朝、向かったのは新村と三溝の間に広がる田園地帯です。今年は線路の両脇に小麦畑が広がっていました。時刻は午前8時過ぎ。通勤・通学のお客様を乗せた松本ゆき電車が通り過ぎます。
新村駅の東側もまた小麦畑。どこかしらから郭公の鳴く声が聞こえる中をやって来たのは新島々ゆきのなぎさTRAIN。空にはこの時期らしく薄い雲がかかっていました。この日はこれにて撤収。
日を改めて...朝からよく晴れたこの日再び新村駅の西側へ。電車の向こうの青々とした松林は専称寺のもの。その奥には北アルプス北部の山々が控えます。小麦の収穫は例年7月上旬。あと何回、この組み合わせをみることができるでしょうか。

2019/06/07 11:27

この日は上高地線の終点新島々から少し足を伸ばして、竜島地区を訪ねました。発電所前でバスを降り、梓川の右岸を歩いてゆきます。木々の木立の向こうに見えてきたのは東京発電の竜島第二発電所。もとは京浜電力竜島発電所として大正12年に運転を開始したもので、現在も最主に首都圏向けの電力を供給しています。
竜島第二発電所から5分ほど歩いたところに日帰りの入浴施設「竜島温泉せせらぎの湯」があります。竜島温泉は1997年に湧出したもので、旧波田町時代の2000年に施設がオープン、合併後は松本市が運営しています。泉質はアルカリ性単純温泉。湯温は40℃ほどと低めで、長湯をするのに良いでしょう。

施設内には食堂もあり、地元波田産の食材を使ったメニューが提供されています。竜島温泉せせらぎの湯の入館料は大人510円・開館時間は10:00-22:00、定休日は月曜日です。

入浴・食事の後施設の裏側へ出てみました。梓川の対岸は旧安曇村島々地区。近代以前は、上河内(上高地)で木を伐る杣たちの拠点となったほか、野麦街道の宿駅として栄え、近代以後は背後の島々〜徳本峠を経て上高地に入る登山者を迎えてきました。
再びバスに乗って新島々まで戻ってきました。駅前には復元された旧島々駅舎があります。上高地線の前身筑摩鉄道島々線は竜島までの建設が計画されていました。技術上の問題から延伸は叶いませんでしたが、仮に竜島地区まで達していた場合、この駅舎も島々谷を背に建てられていたかもしれません。

2018/09/05 22:24

この日もまた夕方になってから大庭−下新の沿線を訪ねました。まずは美ヶ原をバックに走る新島々ゆき電車から。この山は不思議なもので沿線のどこから撮っても余り印象が変わりません。
振り向きざまに遠ざかってゆく電車を乗鞍岳と共に。こちらの山は主に松本から新村までの電車の進行方向正面に見えるのですが、場所によって印象ががらりと変わるものですから、撮り方にいつも悩みます。
定番の北アルプスをバックにした構図も。普段は画面左手の常念岳をはじめとする山々につい目がいってしまうのですが、日没前のこの時間は、餓鬼岳をはじめとするぎざぎざとした稜線を持つ険しい山々の主張に気付かされます。ねぎ畑の向こうをなぎさTRAINが通り過ぎてゆきました。
先ほどの電車が戻ってくるほんの20分ほどの間に、日は山の向こうにすっかり没し空には茜色が広がりました。気温こそ高けれど、天候には恵まれた今年の夏。それもまもなく終わろうとしています。

2018/08/26 18:32

朝晩は涼しい風が吹くこともある8月下旬の松本。それでも日中は最高気温35℃以上の暑い日が続いています。この日は大庭駅付近に出かけました。夏の雲をバックに大豆畑の中を松本ゆき電車が走り抜けます。
折り返し新島々ゆき電車は東の山々と共に。日射しこそ夏の厳しさですが、湿度は低いカラッとした暑さです。濃い緑色に染まった山とスカイブルーの空。白い電車がよく映えるロケーションです。
そんな上高地線の沿線にも少しづつ秋の気配が。こちらは同じ日の午前中に線路の南側から撮影したものです。田んぼの稲穂が実をつけて、その色をグリーンから黄色へと徐々に変えつつありました。黄金色の季節はもうすぐそこまで来ているようです。

2018/08/20 12:30

大正池から歩くこと1時間余りで河童橋に到着しました。この日も最高気温が30℃近くまで上がる暑い日でありましたが、橋の上から眺める河原には涼を求める人々が川遊びに興じる姿をみることができました。
「上高地銀座」の呼び名の通り、橋の上も橋の周りも、国内外から訪れた多数の観光客が行き交います。写真を撮っている方の様子をみていると、やはり穂高岳を背後に入れた定番の構図が人気を集めているようです。こうして筆者も同じようにシャッターを押したのですが、ファインダーの向こうにはダイナミックな光景が広がっていました。
バスターミナル方面へ向かいます。ここで立ち寄りたいのが上高地郵便局です。上高地開山中の4月から11月の間だけ営業する季節局です。ここと上高地町内にあるポストから手紙を出すとオリジエルの風景印を押して貰えます。なおATMは設置されていないのでご注意ください。(上高地にはここを含めて現金を引き出せる場所はありません。)
バスターミナルから乗り込むのは沢渡地区ゆきのシャトルバスです。自家用車では入ることのできない上高地ですが、現在ここを訪れる人の多くは、沢渡地区に自家用車を停めて、このシャトルバスのお世話になります。この日も昼間でしたが乗り込むと車内はほぼ満員でした。それにしても暑い。蒸し風呂状態です。これは、環境保全のため、バスターミナル内ではエアコンの使用が禁止されているためです。

2018/08/16 20:09

田代池もとい田代湿原から、梓川に沿った自然探究路を歩いてゆくと穂高橋・田代橋とふたつの橋のかかる場所に出ます。画像は穂高橋の上からみた風景。山裾に見える白い建物はアルピコグループのひとつ東洋観光事業が経営する上高地ルミエスタホテルです。そのルーツは明治40年(1907年)に開業した清水屋旅館です。
梓川の右岸をんでゆくと、明神岳がみえてきました。標高2931mの主峰をはじめとする5つの峰を持つ岩山です。現在、穂高岳といえば明神岳の左手に位置する奥穂・前穂・西穂などの山々を指しますが、大正期まではこちらの明神岳を穂高岳と呼称していたそうです。
梓川の対岸に霞沢岳がみえてきました。標高2645mの岩山です。山頂の尖った部分は三本槍と称されています。かつては上級者向けのバリエーションルートのみでしたが、1984年に徳本峠からの道が開かれました。
こちらはウエストン・レリーフです。ウォルター・ウエストン氏は1861年英国ダービー州に生まれ、明治21年(1888年)に初来日。その後3度に渡って日本に滞在し、日本アルプスを含む日本各地を訪ねた人物です。氏が上高地へはじめて入ったのは明治24年(1891年)、土地の猟師、上條嘉門次氏をガイドに槍ヶ岳に登頂したとの記録が残されています。

ところで、このウエストン氏のレリーフや銅像は、上高地以外にも氏が訪ね歩いた日本各地の複数箇所にあります。また上高地と同様にウエストンを冠する祭りもまた複数箇所で開かれていることも興味深い点です。

2018/08/14 5:29

大正池の池畔を河童橋方面へ向かって歩きます。途中に開けた河原のようなところがあって、立派な立ち木と焼岳が我々探勝者を出迎えてくれます。この立ち木は焼岳が噴火した際、火山灰に覆われて枯れたものですが、百年以上が経った今、これだけ立派なものは数えるほどとなりました。
変わりゆく上高地の自然を象徴する場所としてもうひとつ取り上げたいのが田代池です。大正期には最深7mあったという池も流れ込む土砂によってすっかり浅くなり、その大きさは年々縮小、湿原化が進んでいます。背後の山は霞沢岳。
湿原にはまだ木が余り育っておらず、絶好のビュースポットとなっています。カラマツ林の向こうに見えるのは、明神岳や穂高の峰々。多くの人が足を留めてこれに見入っていました。現在の遊歩道は池の縁を通るルートですが、昔の絵葉書などをみると丁度画面の手前から奥にかけてのルートもあったようです。

2018/08/12 5:27

この日は夕方の波田駅周辺を歩きました。まずは駅の東側にある山道踏切で電車を待ちます。やってきたのはリバイバルカラーの3007+3008でした。日中も勿論良いのですが、西日が当たって色の表情が柔らかになるこの時間が筆者は好きです。
上の写真を撮影した地点から50mほど行ったところ、線路の南側ではりんご畑が宅地に変わっていました。波田駅周辺は松本市の立地適正化計画、いわゆるコンパクトシティ政策のなかでの都市機能誘導区域に指定されました。現地に建てられた看板をみると宅地開発は民間事業者が主体となっているようですが、この計画の策定が背後にあるものと思われます。
今もなお宅地化の進む波田駅周辺ですが、渕東方面へゆくとご覧のような田んぼが広がる風景がまだまだ見られます。沿線人口が増えることは上高地線にとって良いことなのですが、こうした同線沿線が元々もっている良さを残しながらの開発が進むことが、今後も地域を維持する(住みたいと思ってもらう)ことの前提にあると思われます。

2018/08/10 11:40

上高地を訪れる人の多くはバスでそのまま大正池や終点の上高地バスターミナルへ向かうことでしょう。しかしそこは弊通信の筆者。公園内に入って最初のバス停「太兵衛平」でバスを降り歩き始めます。太兵衛とは同名の戦国武将ではなく、ここで亡くなった杣人の名といわれています。大正池方面に向けて歩きはじめてまもなく、穂高の峰々が目に飛び込んできました。ちょうどやってきたバスと共に一枚。
梓川の淵に出ると大正池の出口に設置されたラバーダムが見えてきました。正式にはゴム引布製起伏堰といい、袋状の筒に空気や水を出し入れすることによって水の堰き止め・放流を行っています。この堰の向こうがかの有名な大正池。上高地を代表するスポットのひとつです。
大正池の畔を歩いてゆくと、焼岳がその山容を現します。大正4年、この焼岳が噴火したことによって大正池が生まれたことは広く知られています。写真の手前の施設は東京電力の霞沢発電所取水口。ここから同発電所まで長さ800m、落差400m余りの導水管が引かれています。同発電所の運転開始は昭和3年ですが、当時のパンフレットには"日本一高落差"と紹介されています。
そんな発電用の貯水池としての側面ももつ大正池ですが、焼岳から流出する土砂などによりその大きさは縮小しつつあるそうです。この池を発電に使う東京電力では、毎年11月に浚渫船を出して作業をしています。この美しい風景も、自然そのままでは決してなく、人の手が入ることで保たれているのです。

2018/08/08 22:19

この日は日没前の渚駅周辺を訪ねました。まずはホームの西の端から一枚。空には黄金色に光たなびく雲、その真下にはアルプスの稜線。家路を急ぐ人々を乗せた新島々ゆき電車の先には、残照に輝く二本の軌条が伸びています。
次の上り電車を待つ間にも空の表情は刻一刻と変化して、最後は一面の夕焼け雲。山からのお客様とこちらもまた帰宅の途上にある学生さんたちを沢山乗せて、松本行き電車の到着です。
この日の松本も暑い1日となりました。そんな中で黙々と走る上高地線電車の後ろ姿をみていると「きょうも1日ごくろうさま。」とつい声を掛けたくなってしまうのは筆者だけでしょうか。
夕食は駅から徒歩5分ほどのところにある「COFFEE&REST ザウス」さんにて。創業から40年近くとなるまちのコーヒーハウスです。コーヒーをはじめとするドリンクはもちろん、フード類も充実しているので筆者は時々利用します。この日はハンバーグカレーを注文。筆者にとってはちょうど良いボリュームです。

2018/08/04 12:59

新村のひまわりが早くも見頃を迎えた上高地線沿線ですが、沿線各所でもこの花の姿がみられます。写真は渕東駅。ここは地区の方による花壇が毎年利用者の目を楽しませてくれるのですが、やはりもうひまわりが咲いていました。
上高地線沿線で夏の花といえば三溝駅付近のフラワーロードも忘れてはなりません。線路に沿った100mほどが地区や有志の方による花壇となっています。マリーゴールドが夏日に輝く中を、新島々ゆきのなぎさTRAINがやってきました。


大本命である新村のひまわり。今年、筆者は行けそうにないのですが、8月4日・5日は松本大学・JA松本ハイランド新村支部青年部主催の「ひまわりまつり」が開催されます。今年は新たな試みとして、最寄りの新村駅か北新・松本大学前駅を利用し、会場まで切符を持参した方には記念品のプレゼントがあるそうです。

2018/08/02 20:53

この日も山と電車のある風景を求めて上高地線沿線へ。下新駅で下車。駅から西へ少しいったところから、谷の向こうにうっすら見える乗鞍岳を望みます。やってきたのは3007+3008編成の松本ゆき。
最初のポイントから更に西へ移動してカーブの内側へ。それぞれ濃淡の異なる青色をした空と山とが線路の向こう側に広がります。いよいよ色の濃くなった草地の緑の中を松本ゆきのなぎさTRAINが走り抜けてゆきます。
下新へ行く前に渚駅に立ち寄りました。ホーム上から例の如く常念岳、横通岳、大天井岳の峰々を望みます。いよいよ八月。沿線から眺めるのも勿論良いのですが、電車の終点新島々から足を伸ばしてこれらの山々を訪ねてみるのも如何でしょうか。

2018/07/27 7:19

気象庁が「危険」と表現するほど気温の高い日が続いている日本列島。この日も「少しでも涼しいところへ」と山を目指すお客様で新島々駅は混雑していました。例年ですと電車を降りた時点でもう「涼しい」と仰る方もいるのですが、この日聞こえてきたのは「暑い」という言葉ばかり。本当に異常な事態です。
精算窓口前には例によってきっぷを買う人の行列ができました。松本〜上高地は往復4450円。松本駅よりご利用の際は、事前に駅の自動券売機できっぷお買い求めいただけると乗り換えがスムーズです。なお「信州・飛騨ワイドフリーパスポート」「上高地・乗鞍2dayフリーパスポート」などのフリーきっぷは駅前のアルピコプラザ1Fで販売しています。
これだけ多くのお客様が居ります故、上高地ゆきのバスは1台では到底足らず、2台目、3台目が次々と乗り場に入線してきました。数千人が利用し戦場のようであった往時に及ばぬとはいえ、現在も1日1200人余りが新島々−上高地のバスを利用されるそうです。
そんな”山の玄関口” 新島々駅を会場に、このような企画を準備中。タイトルは「別冊しましま本店-本と電車と山の休日-」です。過去2回、新村駅の5000形電車を会場に開催してきたブックイベント「しましま本店」の”別冊”として今回はじめて新島々駅で開催します。期日は9月23日(日)。改札前で小さな古本市を開きます。テーマは「山の休日を彩る、とっておきの一冊を」。

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