2018/09/05 22:24

この日もまた夕方になってから大庭−下新の沿線を訪ねました。まずは美ヶ原をバックに走る新島々ゆき電車から。この山は不思議なもので沿線のどこから撮っても余り印象が変わりません。
振り向きざまに遠ざかってゆく電車を乗鞍岳と共に。こちらの山は主に松本から新村までの電車の進行方向正面に見えるのですが、場所によって印象ががらりと変わるものですから、撮り方にいつも悩みます。
定番の北アルプスをバックにした構図も。普段は画面左手の常念岳をはじめとする山々につい目がいってしまうのですが、日没前のこの時間は、餓鬼岳をはじめとするぎざぎざとした稜線を持つ険しい山々の主張に気付かされます。ねぎ畑の向こうをなぎさTRAINが通り過ぎてゆきました。
先ほどの電車が戻ってくるほんの20分ほどの間に、日は山の向こうにすっかり没し空には茜色が広がりました。気温こそ高けれど、天候には恵まれた今年の夏。それもまもなく終わろうとしています。

2018/08/26 18:32

朝晩は涼しい風が吹くこともある8月下旬の松本。それでも日中は最高気温35℃以上の暑い日が続いています。この日は大庭駅付近に出かけました。夏の雲をバックに大豆畑の中を松本ゆき電車が走り抜けます。
折り返し新島々ゆき電車は東の山々と共に。日射しこそ夏の厳しさですが、湿度は低いカラッとした暑さです。濃い緑色に染まった山とスカイブルーの空。白い電車がよく映えるロケーションです。
そんな上高地線の沿線にも少しづつ秋の気配が。こちらは同じ日の午前中に線路の南側から撮影したものです。田んぼの稲穂が実をつけて、その色をグリーンから黄色へと徐々に変えつつありました。黄金色の季節はもうすぐそこまで来ているようです。

2018/08/20 12:30

大正池から歩くこと1時間余りで河童橋に到着しました。この日も最高気温が30℃近くまで上がる暑い日でありましたが、橋の上から眺める河原には涼を求める人々が川遊びに興じる姿をみることができました。
「上高地銀座」の呼び名の通り、橋の上も橋の周りも、国内外から訪れた多数の観光客が行き交います。写真を撮っている方の様子をみていると、やはり穂高岳を背後に入れた定番の構図が人気を集めているようです。こうして筆者も同じようにシャッターを押したのですが、ファインダーの向こうにはダイナミックな光景が広がっていました。
バスターミナル方面へ向かいます。ここで立ち寄りたいのが上高地郵便局です。上高地開山中の4月から11月の間だけ営業する季節局です。ここと上高地町内にあるポストから手紙を出すとオリジエルの風景印を押して貰えます。なおATMは設置されていないのでご注意ください。(上高地にはここを含めて現金を引き出せる場所はありません。)
バスターミナルから乗り込むのは沢渡地区ゆきのシャトルバスです。自家用車では入ることのできない上高地ですが、現在ここを訪れる人の多くは、沢渡地区に自家用車を停めて、このシャトルバスのお世話になります。この日も昼間でしたが乗り込むと車内はほぼ満員でした。それにしても暑い。蒸し風呂状態です。これは、環境保全のため、バスターミナル内ではエアコンの使用が禁止されているためです。

2018/08/16 20:09

田代池もとい田代湿原から、梓川に沿った自然探究路を歩いてゆくと穂高橋・田代橋とふたつの橋のかかる場所に出ます。画像は穂高橋の上からみた風景。山裾に見える白い建物はアルピコグループのひとつ東洋観光事業が経営する上高地ルミエスタホテルです。そのルーツは明治40年(1907年)に開業した清水屋旅館です。
梓川の右岸をんでゆくと、明神岳がみえてきました。標高2931mの主峰をはじめとする5つの峰を持つ岩山です。現在、穂高岳といえば明神岳の左手に位置する奥穂・前穂・西穂などの山々を指しますが、大正期まではこちらの明神岳を穂高岳と呼称していたそうです。
梓川の対岸に霞沢岳がみえてきました。標高2645mの岩山です。山頂の尖った部分は三本槍と称されています。かつては上級者向けのバリエーションルートのみでしたが、1984年に徳本峠からの道が開かれました。
こちらはウエストン・レリーフです。ウォルター・ウエストン氏は1861年英国ダービー州に生まれ、明治21年(1888年)に初来日。その後3度に渡って日本に滞在し、日本アルプスを含む日本各地を訪ねた人物です。氏が上高地へはじめて入ったのは明治26年(1893年)、現在の前穂高に登頂したとの記録が残されています。

ところで、このウエストン氏のレリーフや銅像は、上高地以外にも氏が訪ね歩いた日本各地の複数箇所にあります。また上高地と同様にウエストンを冠する祭りもまた複数箇所で開かれていることも興味深い点です。

2018/08/14 5:29

大正池の池畔を河童橋方面へ向かって歩きます。途中に開けた河原のようなところがあって、立派な立ち木と焼岳が我々探勝者を出迎えてくれます。この立ち木は焼岳が噴火した際、火山灰に覆われて枯れたものですが、百年以上が経った今、これだけ立派なものは数えるほどとなりました。
変わりゆく上高地の自然を象徴する場所としてもうひとつ取り上げたいのが田代池です。大正期には最深7mあったという池も流れ込む土砂によってすっかり浅くなり、その大きさは年々縮小、湿原化が進んでいます。背後の山は霞沢岳。
湿原にはまだ木が余り育っておらず、絶好のビュースポットとなっています。カラマツ林の向こうに見えるのは、明神岳や穂高の峰々。多くの人が足を留めてこれに見入っていました。現在の遊歩道は池の縁を通るルートですが、昔の絵葉書などをみると丁度画面の手前から奥にかけてのルートもあったようです。

2018/08/12 5:27

この日は夕方の波田駅周辺を歩きました。まずは駅の東側にある山道踏切で電車を待ちます。やってきたのはリバイバルカラーの3007+3008でした。日中も勿論良いのですが、西日が当たって色の表情が柔らかになるこの時間が筆者は好きです。
上の写真を撮影した地点から50mほど行ったところ、線路の南側ではりんご畑が宅地に変わっていました。波田駅周辺は松本市の立地適正化計画、いわゆるコンパクトシティ政策のなかでの都市機能誘導区域に指定されました。現地に建てられた看板をみると宅地開発は民間事業者が主体となっているようですが、この計画の策定が背後にあるものと思われます。
今もなお宅地化の進む波田駅周辺ですが、渕東方面へゆくとご覧のような田んぼが広がる風景がまだまだ見られます。沿線人口が増えることは上高地線にとって良いことなのですが、こうした同線沿線が元々もっている良さを残しながらの開発が進むことが、今後も地域を維持する(住みたいと思ってもらう)ことの前提にあると思われます。

2018/08/10 11:40

上高地を訪れる人の多くはバスでそのまま大正池や終点の上高地バスターミナルへ向かうことでしょう。しかしそこは弊通信の筆者。公園内に入って最初のバス停「太兵衛平」でバスを降り歩き始めます。太兵衛とは同名の戦国武将ではなく、ここで亡くなった杣人の名といわれています。大正池方面に向けて歩きはじめてまもなく、穂高の峰々が目に飛び込んできました。ちょうどやってきたバスと共に一枚。
梓川の淵に出ると大正池の出口に設置されたラバーダムが見えてきました。正式にはゴム引布製起伏堰といい、袋状の筒に空気や水を出し入れすることによって水の堰き止め・放流を行っています。この堰の向こうがかの有名な大正池。上高地を代表するスポットのひとつです。
大正池の畔を歩いてゆくと、焼岳がその山容を現します。大正4年、この焼岳が噴火したことによって大正池が生まれたことは広く知られています。写真の手前の施設は東京電力の霞沢発電所取水口。ここから同発電所まで長さ800m、落差400m余りの導水管が引かれています。同発電所の運転開始は昭和3年ですが、当時のパンフレットには"日本一高落差"と紹介されています。
そんな発電用の貯水池としての側面ももつ大正池ですが、焼岳から流出する土砂などによりその大きさは縮小しつつあるそうです。この池を発電に使う東京電力では、毎年11月に浚渫船を出して作業をしています。この美しい風景も、自然そのままでは決してなく、人の手が入ることで保たれているのです。

2018/08/08 22:19

この日は日没前の渚駅周辺を訪ねました。まずはホームの西の端から一枚。空には黄金色に光たなびく雲、その真下にはアルプスの稜線。家路を急ぐ人々を乗せた新島々ゆき電車の先には、残照に輝く二本の軌条が伸びています。
次の上り電車を待つ間にも空の表情は刻一刻と変化して、最後は一面の夕焼け雲。山からのお客様とこちらもまた帰宅の途上にある学生さんたちを沢山乗せて、松本行き電車の到着です。
この日の松本も暑い1日となりました。そんな中で黙々と走る上高地線電車の後ろ姿をみていると「きょうも1日ごくろうさま。」とつい声を掛けたくなってしまうのは筆者だけでしょうか。
夕食は駅から徒歩5分ほどのところにある「COFFEE&REST ザウス」さんにて。創業から40年近くとなるまちのコーヒーハウスです。コーヒーをはじめとするドリンクはもちろん、フード類も充実しているので筆者は時々利用します。この日はハンバーグカレーを注文。筆者にとってはちょうど良いボリュームです。

2018/08/04 12:59

新村のひまわりが早くも見頃を迎えた上高地線沿線ですが、沿線各所でもこの花の姿がみられます。写真は渕東駅。ここは地区の方による花壇が毎年利用者の目を楽しませてくれるのですが、やはりもうひまわりが咲いていました。
上高地線沿線で夏の花といえば三溝駅付近のフラワーロードも忘れてはなりません。線路に沿った100mほどが地区や有志の方による花壇となっています。マリーゴールドが夏日に輝く中を、新島々ゆきのなぎさTRAINがやってきました。


大本命である新村のひまわり。今年、筆者は行けそうにないのですが、8月4日・5日は松本大学・JA松本ハイランド新村支部青年部主催の「ひまわりまつり」が開催されます。今年は新たな試みとして、最寄りの新村駅か北新・松本大学前駅を利用し、会場まで切符を持参した方には記念品のプレゼントがあるそうです。

2018/08/02 20:53

この日も山と電車のある風景を求めて上高地線沿線へ。下新駅で下車。駅から西へ少しいったところから、谷の向こうにうっすら見える乗鞍岳を望みます。やってきたのは3007+3008編成の松本ゆき。
最初のポイントから更に西へ移動してカーブの内側へ。それぞれ濃淡の異なる青色をした空と山とが線路の向こう側に広がります。いよいよ色の濃くなった草地の緑の中を松本ゆきのなぎさTRAINが走り抜けてゆきます。
下新へ行く前に渚駅に立ち寄りました。ホーム上から例の如く常念岳、横通岳、大天井岳の峰々を望みます。いよいよ八月。沿線から眺めるのも勿論良いのですが、電車の終点新島々から足を伸ばしてこれらの山々を訪ねてみるのも如何でしょうか。

2018/07/27 7:19

気象庁が「危険」と表現するほど気温の高い日が続いている日本列島。この日も「少しでも涼しいところへ」と山を目指すお客様で新島々駅は混雑していました。例年ですと電車を降りた時点でもう「涼しい」と仰る方もいるのですが、この日聞こえてきたのは「暑い」という言葉ばかり。本当に異常な事態です。
精算窓口前には例によってきっぷを買う人の行列ができました。松本〜上高地は往復4450円。松本駅よりご利用の際は、事前に駅の自動券売機できっぷお買い求めいただけると乗り換えがスムーズです。なお「信州・飛騨ワイドフリーパスポート」「上高地・乗鞍2dayフリーパスポート」などのフリーきっぷは駅前のアルピコプラザ1Fで販売しています。
これだけ多くのお客様が居ります故、上高地ゆきのバスは1台では到底足らず、2台目、3台目が次々と乗り場に入線してきました。数千人が利用し戦場のようであった往時に及ばぬとはいえ、現在も1日1200人余りが新島々−上高地のバスを利用されるそうです。
そんな”山の玄関口” 新島々駅を会場に、このような企画を準備中。タイトルは「別冊しましま本店-本と電車と山の休日-」です。過去2回、新村駅の5000形電車を会場に開催してきたブックイベント「しましま本店」の”別冊”として今回はじめて新島々駅で開催します。期日は9月23日(日)。改札前で小さな古本市を開きます。テーマは「山の休日を彩る、とっておきの一冊を」。

詳しい情報は
しましま本店WEBサイト
しましま本店Twitter
しましま本店Facebookにて随時お知らせして参ります。

2018/07/24 23:26

この日は夕方出かける前に西松本駅周辺から松本駅西口にかけてを短い時間歩きました。まずは田川にかかる鉄橋を渡る新島々ゆきを。電車の屋根の向こうには北の山々の稜線が浮かびます。川幅よりもずっと広い河原は背の高い草で覆われています。
上高地線沿線にあって、この西松本駅周辺は変化の多い地域です。例えば駅の西側にあった中条保育園は施設の老朽化のため今年の春に移転。同園はJR東日本松本車両センターと上高地線が隣接。まだ園が現役だった頃「電車の好きな子は飽きないだろうなー」となどと思いながら前を通り過ぎたものです。
上高地線の北側では道路の東側にあった古い家屋が次々と取り壊されご覧のような広い空間が出来上がっています。近くに松本共立病院もある関係で道幅を大きく広げるのでしょう。先ほど紹介した旧中条保育園の敷地も道路になるのでしょうか。その際気になるのは間にある上高地線の踏切のことですが、さてどうなりますことやら。
松本駅西口ー中条地区のもう一つの大きな変化といえば中心市街地に至る新しい陸橋の整備。従来2車線だったものを4車線化するため、橋を2本造るようです。折角2本も架けるのなら、片方に線路を敷いて中心市街地に直通させる...なんて妄想したくもなりますが、残念ながら鉄道車両が通行できるような設計にはなっていないようです。

2018/07/12 11:25

この日は自転車に乗って大庭から下新にかけての沿線をうろうろ。空一面にうっすらと広がる雲と、ぼんやりとみえる東山。それらを背にやってきた新島々ゆき電車はリバイバルカラー列車でした。手前の田んぼの稲も大分緑色が濃くなりました。
お次は大庭と下新の間に広がる田園風景のなかへ。線路の南側を走るとねぎ畑が広がっていました。農道にはスズキのキャリイが一台。のどかな風景のなかを松本ゆき電車がやってきました。車内は混雑がはじまっています。
ねぎの次は麦です。この沿線の多くの場所では6月の中旬までに刈り入れが済んでしまいましたが、下新の大カーブの内側にはこのようにまだ残っている箇所もありました。厚い雲の切れ間から時々日が射す梅雨時の夕暮れです。
最後はまだ東山とリバイバルカラー列車のカットを。時刻は午後6時過ぎ。家路に着く人々を乗せて列車は西へ向かって走ります。(訪問日:2018年6月28日)

2018/07/01 19:57

梅雨の合間の晴れた午後に信濃荒井周辺の沿線を巡りました。まずは最近の定番奈良井川鉄橋から。夏らしい陽射しの中を新島々ゆき電車がやってきました。背後に見える台形の山が美ヶ原です。
河原からみたカット。濁流の奈良井川をそろりそろりと電車が渡ってゆきます。

お次は信濃荒井駅と大庭駅の間の沿線から。この駅の間は800m余りの短い直線があります。上高地線では唯一である第3種踏切(警報機はあるが遮断機のない踏切のこと)にリバイバルカラーがやってきました。背後に見えるのはNHKの電波塔。
この短い沿線にも田んぼがあります。すくすく育つ稲が西日に輝く午後3時。松本平にも夏が来ました。

2018/06/28 8:19

この日は山から下りてすぐ新島々駅付近の沿線に出かけてみました。まずは駅から800mほどのところにある築堤を走る下り電車を撮影。実はこの時間のこの場所での撮影には何度もトライしているのですが、○回目にしてやっとへこちらで紹介できる写真を撮ることができました。
良い写真が撮れたので意気揚々と新島々駅方面へ向かいます。国道158号線沿道にはお土産品店が店を開き、長野県側最後のセブンイレブンである波田赤松店の駐車場はクルマで混み合っています。
更に駅方面へ進んでゆき、新島々駅/バスターミナルの大きな屋根が見えてきたところにあるのが「ゲストハウスしましま」さんです。今夜はこちらに宿泊することにしました。昨年の5月にオープンしたばかりのお宿です。オーナーさん(若い!)にお話を伺うと、以前も旅館として使われていた建物を改修しているそうです。
お部屋には旧旅館時代の名前がそのまま使われています。案内されたその名も「西穂」のお部屋に入ると...筆者にとっては夢のような光景が広がっていました。この、ゲストハウスしましまさんについては別記事にて詳しくご紹介いたします。