2019/12/08 23:21

上高地線を運行するアルピコ交通では、平成22年度より鉄道施設の更新を進めてきました。これは安全な運行を確保するためのもので、その費用は鉄道事業者の持ち出し分と、国、県、沿線自治体である松本市の補助によって賄われます。この内、松本市では上高地線を地域の基幹的公共交通機関に定め、通常の補助率に上乗せする形で同線の支援に当たってきました。
更新事業は、老朽化した駅舎の建て替え(新村・森口)のほか、信号や踏切などの保安設備、変電施設や架線柱などの電力関係、レールの交換や道床の厚増など、多岐に渡ります。画像は森口駅の西側にある山形街道踏切。将来の道路拡幅と交通量の増加を見越して、オーバーハング式の警報機が導入されました。例えば、こうした踏切一箇所だけでも1千万円余り、上に挙げた全ての施設を更新するには、22億円余りの費用が掛かっています。
ところで施設更新事業計画には、代替車両の導入も項目として盛り込まれています。現在、上高地線で使用されている3000形電車は、いずれも製造から50年余りが経過しており、近年は故障による運転見合わせなども発生しています。上高地線のような地方の小さな私鉄は、いわゆる大手私鉄で使われていた車両を改造して代替するのが通例となっています。筆者もマニアの端くれですから「あの路線の○○系が...」なんて詮索をしたくもなりますが、発表までもう暫く待つことにいたしましょう。

2018/03/28 6:49

リニューアル工事が進められていた新島々駅のトイレですが3月23日(金)より供用がはじまりました。上の写真は多目的トイレ。以前は通常の洋式便座のみでしたが、写真のようにオストメイト対応の便座が増設されました。また赤ちゃんのおむつ替え用のテーブルも設けられました。
こちらは通常のトイレの個室内の様子です。以前のトイレは平成14年の駅舎改築に合わせてつくられたもので、よくいえばシンプル。わるくいうと機能一辺倒で味気ないものでした。それが今回のリニューアルでは、壁は白木風のパネル、黒い腰板を巻き、床にはタイルを敷いてシックな雰囲気です。リュックサックなど荷物が置けるスペースもできました。これは上高地をはじめとする山の玄関口として相応しいデザインではないでしょうか。今年の上高地行きバスは4月17日よりスタート。多くのお客様に気持ちよくご利用いただけると良いですね。

2018/02/27 11:17

この日は上高地線の北新・松本大学前から新村に向けて歩きました。松本大学横でやってきた上り電車を撮影。電車の足元をみると白っぽいバラストが目につきます。レール交換が行われたようです。
近寄ってみてみましょう。交換されたレールの側面には「50N LD JFE 2017.9」の刻印がありました。製造は国内最大手のJFEスチール。50Nとは旧国鉄が設計した50kgNレールを意味しています。上高地線ではこれまで37kgレールが使われていましたが、近年このように50kgレールに交換される箇所も出てきました。なお車輪の通過する部分以外は錆びておりますが、これは鉄の粒子を安定させるため敢えてこうしているのだと以前職員の方に伺いました。
踏切の更新も進んでいます。写真の新村駅松本寄踏切のほか、三の川踏切、川久保踏切などの新村駅周辺の踏切も新しくなっています。トリコした時などに押す非常停止ボタンも付いています。

2018/01/30 22:35

新村駅構内踏切の電車接近表示器が更新されました。下り方面の電車が接近すると「電車接近」とLEDが点滅、警報音と共にお知らせします。メーカーは東邦電機工業。この型の機器の線内での導入は昨年の信濃荒井駅に続いて二例目となります。
こちらはホーム先端から松本方面を見た様子です。新村車両所内に残っていた木製架線柱もコンクリート柱に建て替えられました。駅の南側には役目を終えた架線柱の山が。以前それらに取り付けられている表示(ホーロー製!)を見たことがあるのですが概ね昭和30年代のものでした。
ホームから見える新村車両所内の様子も。年末年始のED30形電気機関車のイルミネーションは終わり飾りが取り外されていました。ボランティアの方の手で綺麗に修復された姿を知らない人が見れば現役であると錯覚してしまうかも知れません。現在、電車車内にて作業の様子を紹介していますので、訪問の際はご注目ください。

2017/11/29 21:52

第836回でお伝えした上高地線大庭駅のP&R駐車場のその後の様子です。場内は舗装作業と駐車区画の塗装作業が終わり、駐車場入口の発券機・料金箱と思しきゲートの一群も設置されていました。この設備をみる限りは、有料駐車場として整備される模様です。料金などや使用開始時期についての情報は現地では確認できませんでした。
一方の大庭駅では11月27日よりホーム上の整備が実施されています。隣の信濃荒井駅と同様にホーム上に点字ブロックが新設されます。またホームの新島々方には新たに柵が設けられていました。下島駅も整備が行われるとアナウンスがありましたので、両駅を利用されるお客様はご注意ください。

2017/03/25 17:44

こちらの記事で紹介した信濃荒井駅の構内踏切・通路は工事が終了し新設されたスロープも含めての使用が始まっています。今回新島々方に延長されたスロープは以前のものに比べて傾斜が緩やかになり、手押し車やベビーカーでの利用が幾分か楽になりそうです。(電車に乗り込む際に段差や隙間はあるのですが…)
警報機・LED化された表示器。電車接近時の表示は「電車が来ます」でした。
新島々方の重軌条化された本線の様子も併せてお伝えします。線路の交換(37kg→50kg)に加え道床も厚くなりました。レールの側面には『50N JFE 2016.6』の刻印も。線路の更新工事は中々意識されることはありませんが、実際に意識して乗ってみるとなるほど乗り心地が違いました。線路の遥か彼方には北アルプスの山並み。霞んでみえるその姿に春の訪れを感じます。

2017/02/20 20:49

上高地線の信濃荒井駅では現在、駅構内の踏切の工事が行われています。写真は先々週の様子を駅西側から写したものです。警報機・列車接近表示器が新しいものに交換され、現在の通路の1mほど新島々寄りに新しい構内踏切の通路と思しきコンクリートが打たれていました。尚、過去に構内踏切の更新工事が行われた波田・森口の両駅では遮断機が新設されましたが今回はない模様です。
踏切の話題が出たのでもう一点。上高地線では54箇所ある踏切の内、現在も4箇所が第4種踏切(警報機・遮断機共に設置されていないタイプ)ですがこの冬のうちに写真のような表示板が設置されました。表示があるとはいえ、電車の接近を知らせる装置がないことに変わりはありません。引き続き、横断の際は十分ご注意ください。