2018/04/22 11:36

この日は上高地探勝に於ける定番中の定番、河童橋を訪れました。梓川に架かる幅3.1m.全長36.6m.の吊り橋で、現在のものは平成9年に架け替えられたもの。吊り橋になってからは5代目になるそうです。芥川龍之介の小説『河童』に登場すると各種案内には紹介されていますが、文学碑が見当たらないのは、国立公園内という理由があってのことと思われますが、その中身が痛烈な社会風刺であることも忘れてはなりません。
上高地を紹介する記事では、下流側から穂高連峰をバックに撮影したものが多くみられます。しかし筆者は上流側から見た焼岳を望む景色が気に入りました。大正4年の噴火の際に、噴石が梓川をせき止め、大正池をつくったこの山。今もなお活火山としての活動が続いており、南峰には立ち入ることができません。
それにしても、聞こえるのは外国の言葉ばかりです。事前に人に聞いたり電車のお客様の傾向を見ていたりで分かっていたつもりですが、圧倒されてしまいました。橋のたもとに写真屋さんが立っていたのですが、その呼び込みも最初に中国語、あとから日本語といった具合でした。
この河童橋から5分ほどのところにあるのが上高地バスターミナルです。アルピコ交通の路線バスやさわやか信州号が発着しています。筆者が訪れた際は、ちょうど新島々ゆきが停まっていました。上高地へのバス乗り入れは、昭和8年、前身である松本自動車が上高地大正池まで開通して以来ですからもう85年の歴史となります。
松本方面、新島々ゆきと乗鞍高原ゆきのバスを利用する際に気を付けたいのが「整理券」制度。これは乗車券と共に必要で、利用する便のものを事前に発行する必要があります。整理券は写真の乗車券売り場にて発行しています。

この整理券、利用者の立場からすると「いったい何のために?」と以前から疑問に感じていたのですが、バスを利用されるお客様の数を把握するために実施しているそうです。なおこの整理券、沢渡、中ノ湯へのシャトルバスでは必要ありません。はじめて訪れる方は少々戸惑うかもしれません。

2018/04/17 20:14

4月17日は県道上高地公園線の開通日です。上高地は標高五千尺余り、今では年間120万人余りが訪れる山の景勝地です。上高地線の前身、筑摩電氣鐵道が発行したパンフレットには"美しき河原、清冽の流れ、柳の緑陰。目前、直後に聳立する山は太古の儘に斧鉞も知らず、仰げば雲煙の徂徠あり"と紹介されています。写真は本日の大正池付近の様子。先の文句が誇張でないことは明らかです。
そんな上高地へは、新島々からよりアルピコ交通の路線バスで一時間余りです。運行初日となる17日も朝から山を目指すお客様の姿がみられました。ただ平日ということもあって、日本人は少なく、多くは海外からのお客様でした。上高地の観光開発を目指して筑摩鐵道(→筑摩電氣鐵道)が創立されてから今年で98年。古来からの美しい風景はもとより、近現代の開発の歴史や文化的側面からみたこの地について、今年は探ってゆきたいと思います。