第988回:2020年上高地線カレンダー好評配布中 | Home | 第990回:まもなく見納め?旧島々駅舎の存廃をめぐって
2019/12/08 23:21 | 印刷

上高地線を運行するアルピコ交通では、平成22年度より鉄道施設の更新を進めてきました。これは安全な運行を確保するためのもので、その費用は鉄道事業者の持ち出し分と、国、県、沿線自治体である松本市の補助によって賄われます。この内、松本市では上高地線を地域の基幹的公共交通機関に定め、通常の補助率に上乗せする形で同線の支援に当たってきました。
更新事業は、老朽化した駅舎の建て替え(新村・森口)のほか、信号や踏切などの保安設備、変電施設や架線柱などの電力関係、レールの交換や道床の厚増など、多岐に渡ります。画像は森口駅の西側にある山形街道踏切。将来の道路拡幅と交通量の増加を見越して、オーバーハング式の警報機が導入されました。例えば、こうした踏切一箇所だけでも1千万円余り、上に挙げた全ての施設を更新するには、22億円余りの費用が掛かっています。
ところで施設更新事業計画には、代替車両の導入も項目として盛り込まれています。現在、上高地線で使用されている3000形電車は、いずれも製造から50年余りが経過しており、近年は故障による運転見合わせなども発生しています。上高地線のような地方の小さな私鉄は、いわゆる大手私鉄で使われていた車両を改造して代替するのが通例となっています。筆者もマニアの端くれですから「あの路線の○○系が...」なんて詮索をしたくもなりますが、発表までもう暫く待つことにいたしましょう。