第916回:上高地線沿線さんぽ2018夏(12) | Home | 第918回:上高地線沿線さんぽ2018夏(13)
2018/08/06 18:55 | 印刷

この日は朝から電車とバスを乗り継いで上高地を目指しました。松本駅で乗り込んだのは6:31発の新島々ゆき電車。終点で7:15発の上高地バスターミナルゆきに連絡するこの列車には、平日にも関わらず筆者と同じく上高地を目指すお客様が20名ほどいらっしゃいました。これから山を登る様子の人よりは、探勝目的と思われる、比較的軽装の人が目立ちます。
上高地へ向かうバスは前乗り前降りの観光タイプで見晴らしの良いハイデッカー。それでも路線バスらしく各座席付近には降りますボタンが設置されています。きっぷをお求めになるお客様を全員待ち、座席の8割ほどが埋まったところで出発。新島々から上高地までは1時間5分の旅です。
バスは国道158号線を梓川に沿って進みます。途中見えてくるのは、東京電力の稲核・水殿・奈川渡(いねこき・みどの・ながわど)の通称”安曇3ダム”。昭和40年代、急激な電力需要の伸びに対応するため建設されたものです。(この建設資材の輸送には上高地線が使われました。)梓川上流部は、大正12年に京浜電力竜島発電所がはじめて設置されて以来、都市生活を支える一大電源地帯として開発が進められてきた地域でもあります。
沢渡、中の湯を過ぎるとバスは釜トンネルに入ります。現在のトンネルは平成13年から15年にかけて整備された新しいものですが、それ以前の旧トンネルは“5分の1勾配"と称される急勾配と狭断面で知られ、多くのドライバーたちを悩ませてきました。この釜トンネルと上高地トンネルを抜けるといよいよ上高地です。