第889回:上高地線沿線さんぽ2018夏⑴ | Home | 第891回:上高地線沿線さんぽ2018夏⑵
2018/05/10 14:04 | 印刷

平成29年度の上高地線の述べ乗客数は168万人9587人でした。その前の平成28年度の168万8308人と比較すると0.1%の微増です。ここ10年のうちで一番小さな増減ですが、信州DCが天候不順により不調であったことを思うと健闘しました。
今回のトピックは過去微増、または減少傾向にあった定期外利用が大きく伸びていることです。具体的な数字を上げると60万2387人で平成28年度の58万664人から2万1723人の増加です。一方、定期利用(通勤・通学)が108万7200人で、平成28年度の110万7644人より2万444人減少していることは気掛かりです。この理由について詳しく数字をみてみることにしました。

新聞報道から拾うことができた詳しい乗客数は以下の通りです。
(2018年5月8日付 信濃毎日新聞・市民タイムス)

《通学定期》
平成29年度:85万7166人(平成28年度:87万446人)
《通勤定期》
平成29年度:23万34人 (平成28年度:23万2998人)
《定期外》
平成29年度:60万2387人(平成28年度:58万664人)
※うち観光客数(推計):3万4000人(5000人の増加)

まず通学定期ですが、平成29年度は平成28年度より1万3280人減少しています。通学定期は8ヶ月間、年間480回の利用と仮定すると、1日当たり27人の減少です。同じく、通勤定期をみると、平成28年度より年間2964人の減少。通勤定期の利用を12ヶ月間720日と仮定すると1日当たり4.1人の減少です。

一方、定期外をみると60万2387人。平成28年度から2万1723人増加しています。定期外は1日に販売したきっぷの枚数で計算するため、これを365で割ると1日当たり59人(枚)増加した計算になります。

記事には、定期利用の減少については「定期券から1日フリー乗車券など、その他のきっぷに移行した利用者が一定数いる」というアルピコ交通のコメントが紹介されていました。信州DCの入り込みが思うように伸びなかったことも併せて考えると、その捉え方に疑義を差し挟む余地は小さいと思われます。

いま全国的に問題となっている人口減少と、今回の定期利用の減少には直接的な関係はないと考えられます。それでも、今後その波が上高地線沿線にもやって来ないとは限りません。普段から利用していただく定期のお客様に加え、外からのお客様の利用も増やすことで、地域の鉄路の維持を図る取り組みが今後も続いていくと予想されます。

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。