2017/04/23 19:32

今年度の松本市・山形村の時刻表の配布が始まりました。これは松本市が広報として配布しているもので、地域内の公共交通機関の路線図・時刻表のほか利用方法などが分かりやすくまとめられています。今年度は従来のA5版から判型が大きくなりA4版に。時刻表など文字が大きくなり見やすくなったのではないでしょうか。
ピコ交通が運行する上高地線電車・市内の路線バス・コミュニティバス・高速バスの時刻に加え、今回はほしみ線をはじめとした各地区が運行するミニバス(廃止されたバス路線の代替交通として運行されています。)JR篠ノ井線・JR大糸線、そして何故か松本空港を発着するFDAと、松本市・山形村の公共交通機関を網羅する内容となっています。カバーする情報、判型ともに大きくなった時刻表を是非ご活用ください。

2017/04/15 22:02

先週上高地線新島々駅を訪れた際に見つけたものを3点紹介します。一つ目は改札口の横、窓口の上に新たに掲げられたモニターです。写真の通り次の電車の発車時刻と松本駅への到着時刻が表示されていました。日英中韓の4ヶ国語に対応している点は第803回で紹介した車内のモニターと同様です。
もう一点はプラットホームと改札口の間。ちょうど電車を降りて構内踏切を渡った正面にも直立式のモニターが設置されていました。こちらは「ただいま試験放送中です」のメッセージが表示されており運用は始まっていませんでした。観光シーズンに入ったところで、上高地や松本市街地の天気や気温といった情報が放映されるのでしょうか。
それから…プラットフォームの旧島々方にあった電照式の駅名板。駅ナンバリング導入後もここだけ変化がありませんでしたが、これが今回「電車のりば」に変更されています。

来週4月17日には県道も開通し上高地もいよいよシーズンイン。
上高地線電車に乗って春の沿線へ是非お出かけください。(時刻表はこちらから

2017/04/12 18:35

上高地線電車の車内に設置されているモニター(Highland Rail Information)の内容がリニューアルされました。従来は、アルピコグループの施設のPR映像のほかは、電車のご利用に関するお知らせが静止画で表示されるのみでしたが、今回のリニューアルでは多言語(日本語・英語・中国語・韓国語)に改められたほか、スライドの切り替え時にアニメーションが採り入れられています。
外国語での表示の様子。実際に乗っていると、海外からのお客様で、下新・大庭駅などの無人駅では乗車口から降りてしまうケースを時々目にします。既に導入されている音声案内と併せ、視覚的にも情報提供ができると良いですね。

2017/04/09 9:40

上高地線を運行するアルピコ交通が、4月1日(土)よりALPICO FREE Wi-Fiとして公衆無線接続サービスをはじめました。全国的に駅や車内で同様のサービスが広がる中で、アルピコ交通も対応した形となります。提供元はNTTBPが手がけるJapan Connected-Free Wi-Fiで日常利用よりは訪日観光客に向けたサービスと考えられます。尚、Free Wi-Fi スポットにいえることですが、セキュリティが気になる向きにはVPNの設定をおすすめします。詳細は公式サイトにて

2017/03/27 20:56

新村駅旧駅舎最後の公開から一週間が経ちました。最後の公開の翌日には解体工事が始まり、地元新村地区にて保存される車寄せの装飾や鬼瓦、出札窓口、松本市で保存される筑摩鐵道時代の金庫などの各備品の搬出が終わればあとはあっという間。今、旧駅舎の建っていた場所は更地になっていることでしょう。
最後の公開日であった20日とその前日は、筆者は日中のほとんどの時間をこの旧駅舎の中で過ごしました。現役当時の姿を再現すべく、出札窓口に小物を置いてみたり、券箱に切符を入れてみたり。それから数としては不十分ですが、手持ちの資料や昔の写真の展示もさせていただきました。保存問題の始まりからこの日まで何もして来なかった筆者がギリギリのタイミングでできることをしたつもりですが、当日、出札窓口に多くの方がカメラを向けていたり、資料を熱心にご覧になる様子を見て、少しだけ心のつかえが取れたような気がします。

ところで、旧駅舎の跡地にはコミュニティバスの発着所が整備される予定です。新村駅が地域の公共交通の拠点となり、上高地線が地域の持続・発展のためのツールとして活用されることが、旧駅舎やそれに携わった先人の思いに応えること、建物の物理的な保存以上に難しく、同時に意義のあることではないでしょうか。

2017/03/25 17:44

こちらの記事で紹介した信濃荒井駅の構内踏切・通路は工事が終了し新設されたスロープも含めての使用が始まっています。今回新島々方に延長されたスロープは以前のものに比べて傾斜が緩やかになり、手押し車やベビーカーでの利用が幾分か楽になりそうです。(電車に乗り込む際に段差や隙間はあるのですが…)
警報機・LED化された表示器。電車接近時の表示は「電車が来ます」でした。
新島々方の重軌条化された本線の様子も併せてお伝えします。線路の交換(37kg→50kg)に加え道床も厚くなりました。レールの側面には『50N JFE 2016.6』の刻印も。線路の更新工事は中々意識されることはありませんが、実際に意識して乗ってみるとなるほど乗り心地が違いました。線路の遥か彼方には北アルプスの山並み。霞んでみえるその姿に春の訪れを感じます。

2017/03/20 19:13

春霞のなかに北の山々がぽっかりと浮かぶ春分の日、アルピコ交通上高地線新村駅・新村車両所を会場に10回目となる上高地線ふるさと鉄道まつりが開催されました。新村旧駅舎の最後の公開もあったことから朝より多くのお客様にお越しいただきました。その中でも大きな事故等なくイベントを終了できたことに何よりホッとしております。ご来場いただいた皆様、アルピコ交通をはじめとする関係各所の皆様、弊通信読者の皆様、本日はありがとうございました。
筆者は今回、展示の関係で新村旧駅舎に居ました。一日現場に居て意外だったのは『残念』『寂しい』『勿体ない』という声よりも『すごい』『カッコイイ』という反応をされる方が多かったことです。これは裏返せばその存在が知られていなかったことを示すものであり、情報発信に携わる者として反省せねばなりません。一方で、こうした人々のストレートな反応こそが、歴史的、建築的価値を超えたこの建物が持つ本当の価値だったのではないでしょうか。
もう一点、筆者として嬉しかったのは電車で来場されたお客様が多かったことです。写真はお昼過ぎの新村駅の様子。ホームの混雑を受けて電車はいつもに増してそろりそろりと駅に到着・出発する光景が見られました。一方で「近くを通りかかったのだけど、停める場所がなかった」という話も。こうしたリスクもありますのでこうした機会には是非、電車のご利用をお願いいたします。
ここで当日の新村車両所内の様子もお伝えします。まずはボランティアの皆さんの手で美しく蘇ったED30形電気機関車です。大正15年にアメリカで製造されたこの機関車、信濃鉄道(JR大糸線の前身)を振り出しに各地を転々としたのですが、この日は国鉄時代の「ED22 3」というナンバーをつけて展示されました。前照灯も大型のものに交換され、尾灯も併せて点灯する演出も施されました。過去の写真をお持ちの方は見比べてみてくださいね。
もう一点紹介したいのは電鐘式踏切。昨年も準備をしていたのですが、直前で北新踏切(上高地線で一番最後まで残った電鐘式踏切)の故障があり、そちらに借り出されていたため、今回一年越しのお披露目となりました。新村駅の電車の発着に合わせて鳴動させるという非常に心ニクい演出も。旧新村駅舎の公開も勿論ありましたが、それ以外の見どころも盛り沢山の第10回上高地線ふるさと鉄道まつりでした。