春休み中の英語科の課題の中のひとつ、『A Fable for Tomorrow』の私なりの訳を…。
※所詮高校生のつたない訳です。
誤訳等も多々あるかと思いますが目をつぶってご覧ください…。
アメリカの奥深く分け入ったところに、そこを取り巻くすべての生命が自然と調和するある町があった。
その周りには豊かな田畑がチェス盤のようにひろがり、穀物の畑が続く先にはその斜面には果樹が繁る丘があった。
春が来ると緑の平野の先に白い花がなびく。
秋が来るとオークやカエデ、ハンノキがマツの背景の上でちらちらと燃え立つような色をなしている。
丘から狐の鳴き声が聞こえ、シカが朝もやの中を静かに駆け抜けた。
道の脇には月桂樹、ガマズミ、ハンノキや大シダや野の花が続き、一年を通して訪れる人の目を楽しませた。
冬でさえ、道に沿って美しい空間が広がり、無数の鳥が果実や雪の中から顔を出す枯れた草の種を求めてやって来た。
田舎とはいえ、実際は多くの、そして多種の鳥がやって来るので有名だった。そして春と秋に渡り鳥が洪水のように押し寄せると、遠くからそれを見ようと人々がやってくる。
中には丘から流れる冷たく澄んだ小川に釣りに来る人もいた。
それは淵を作り、ニジマスが卵を産んでいるのだ。
そう、むかしむかし、開拓移民が家を築き、井戸を掘り、そして家畜小屋を立てた頃から、こんな日々はずっと続いている。
しかしながら、あたりに破壊の影が忍び寄り、すべてが変わり始めた。
まるで何か邪悪な呪文をかけたかのように、若鶏達はわけのわからない病気にかかり、牛や羊も病気にかかり、死んだ。
どこへ行けども死の影だ。
農夫達はこぞって彼らの家族の病気の話をした。
町の医者は患者達の未知の
症状に困惑するばかりだった。
中には何が原因かもわからず、突然死ぬ人も出てきた。
大人だけでなく、子供でさえ。
元気よく遊んでいた子供が急に病に倒れ、二、三時間後にはもう死んでいる。
そこには奇妙な沈黙があった。
鳥達はどこへいってしまったのか。
多くの人々は困惑し、そして動揺した。
裏庭の餌箱はさびれていた。
鳥がいる、しかしどれも死にかけていた。
激しく震え、飛ぶこともできず。
歌の無い春だった。
かつて朝はコマドリ、ハト、カケス、ミソサザイをはじめとする鳥達の声で始まった。今は無き。
平原、森、そして湿地、そこには沈黙が横たわっていた。
~Rachel Carson 『Silent Spring』 A Fable for tomorrow より~
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