”マツモト・バウンド”~bluesが聴こえる~
資本論を読破せよ!~第一部:資本の生産過程 ⑤~ | Home | SAS~日本の夏、サザンの夏~
2008/08/11 13:55 | 印刷

「ホカベン」と言っても、某有名お弁当チェーン(最近分裂したけど・・・)のことではありませんよ。

「ホカベン」と言われれば、大抵の方は、先日まで日本テレビ系で放送されていた
上戸彩さん主演のドラマを思い浮かべるのではないでしょうか?

あのドラマのデキに関しては、敢えてここでは言及しませんが、
今日は、あのドラマの原作に関してのお話です。

あのドラマの原作は、コミック雑誌で連載されている(いた?)漫画「ホカベン」です。
原作者の中嶋博行さんは、現職の弁護士さんです。そのため、法廷に関する記述などは、とてもリアリティのあるものになっていますし、弁護士さんの心情が分かったりして面白いです。

この漫画がドラマ化されたからだと思うのですが、中嶋さん自らが書き下ろした小説が出版されました。これは、漫画とは内容が全く異なるオリジナル作品です。

ざっくりと内容をご説明すると、主人公の新人弁護士(ホカベン)堂本孝がとある女性から離婚相談を受任しますが、その女性が離婚しようとしている夫を殺害してしまう。という事件の裁判が主題です。
この法廷に関する描写なんかは、さすが中嶋さんです。
また、クライアントが詳しいことを話したがらないことによる弁護士の苦悩なんかも非常に詳細に記されています。
内容的には、最後に大どんでん返しが待っているのですが、このクライアントが弁護士事務所へ相談にきてから、裁判が結審するまでの過程を読んでいるうちに、「こんな事件の裁判員に選出されたら嫌だなあ。」と思うようになっていました。
「裁判」の”怖さ”を知るには十分な小説です。
特に、表面上見えている又は聞こえているモノだけで、判断を下さなければならない”恐怖”。これは、結構きついですね。

「見えないモノ」「聞こえないモノ」に真実が隠れていたら?
そんなの、どうにもならない!と思いつつも、”恐怖心”が・・・。
プロでも見破ることができない嘘があったら?
「プロでも見破れないんだから、仕方ない」と割り切るのか?それとも、「プロでも見破れないことがあるとするなら、素人が手を出すべきことじゃない」と思うのか?
非常に、悩ましい問題です。

この小説は、そういう意味でも一読の価値はあると思われます。
裁判の持つ怖さを知った上で裁判に参加することは大切なことだと思うからです。



   タイトル:ホカベン~ボクたちの正義~
   著者:中嶋博行
   メーカー/出版社:講談社
   メディア:文庫

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