相対湿度は人を惑わす!?
洗濯乾燥機運転前後の洗濯室の相対湿度の推移を示すグラフです。
水蒸気がたくさん出てるはずなのにほとんど湿度が上がることがなく、
乾燥機運転終了後は急激に湿度が下がるなんて、変な挙動にみえるでしょう?
…本文に、分かりやすい絶対湿度のグラフがあります。
相対湿度(上図)は、乾燥機運転中は59~61%と横ばいに近く、運転終了後に急激に下がります。
当初、相対湿度は横ばいに近くなるのは、乾燥機運転中は水蒸気の放出と室温上昇が平行して進むためです。運転終了後に相対湿度が急激に下がっているのは、空気中の水蒸気が時間の経過とともに順調に室外へ排出される一方、機器や壁の温度がしばらく高いままなので室温が下がるのが遅れるためです。
理科の嫌いな人向けのわかりにくい解説:
相対湿度とは、現在ある水蒸気量を飽和水蒸気量(ある温度の空気が保持できる最大の水蒸気量)で割ったものです。
水蒸気が空気中に放出されても室温がほどよく上昇すると、相対湿度はあまり変化しないことがある(乾燥機運転中)。
空気中の水蒸気量に変化がない場合、温度が高いときは相対湿度は低く示される(運転終了後。実際の測定値には換気・透湿による低下が強く影響している)。
この透湿壁をもった住宅で、洗濯室の隣りのユニットバス換気(約70m3/時)を常時稼動した状態で、洗濯室内の絶対湿度(水蒸気量)は下図のように、上りは一次関数、下りは二次関数に近似して推移しました。

運転終了後2時間もすると、水蒸気の屋外への放出はほぼ終了しているので、仮に換気装置を止めても湿度の上昇はもうおきないでしょう。
この透湿壁住宅でも、換気装置を最初から動かさずにいたら、最高湿度はもっとあがり、低下のスピードはゆっくりになりそうです。
水蒸気発生源近くに換気装置が設置されていない防湿壁タイプの住宅では、洗濯乾燥をかけて室内へ放出された水蒸気は、行き場に困りそうですね。冬なら結露の元になるでしょう。
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