表し天井(あらわしてんじょう)とシックハウス症候群 | Home | 結露センサの自動切換機 試運転成功
2008/04/20 0:01 | 印刷

それは、松本地域で透湿壁にする場合、北/東壁の耐力面材に火山性ガラス質積層板を使うと壁内結露のリスクがやや高くなるためです。
3月22日のブログにも書きましたが、なにしろ「III地域では最も寒い場所に建てる」防湿シートなし住宅です…












このブログを読んでいる方のお住まいの地域の気候は様々であるかもしれません。関東よりかなり寒い松本ですが、北海道よりは暖かいのです。異なる気候では、それぞれの常識は通用しないので、理屈でご理解ください。以下、厳冬期での壁体内結露防止の話です。

火山性ガラス質積層板は高い壁倍率があり、耐震性では良好ですが、9mm厚製品の透湿抵抗は 2.3m2hmmHg/g (メーカーカタログ)と許容範囲であるものの… イマイチ。

その点、通気シージングボート(厚12mm)は、624,000,000m2・s・Pa/kg (メーカーカタログ)=1.3m2hmmHg/g と前者の半分強。
シージングボートの壁倍率1.0倍という耐震性の不足を筋交いで補う、という“美学に反する手法”を使いました。

  南/西壁 : 日射で外壁温が相対的に高いため施工性のよい火山性ガラス質積層板
  北/東壁 : 手間が増えるものの低温にさらされるので透湿性のよいシージングボート

という訳で、全壁面を火山性ガラス質積層板でいくのは、冬の壁内結露がちょっと心配になったので… 安全策をとったということです。

家の南北で異なる耐力面材を使用するという施工時の説明を受けていた大工さんは、怪訝な面持ちで聞いておいででした。
まあ… そんなの見たことない“珍しい構造”ではありますから…。

写真左は東壁=通気シージングボート(厚12mm)
写真右は南壁=火山性ガラス質積層板(厚9mm)












以上の根拠となった文献は、
1)日本建築学会学術講演梗概集2000.9 285p 「木造外壁の結露防止工法に関する実験的研究(その1)」黒木勝一氏ほか
2)建築技術2004.1(No648)106p「結露防止のために防湿層は必要か」黒木勝一氏
3)建築技術2006.1(No660)163p「調湿系断熱材は内部結露に対して安全というが」土屋喬雄氏

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