水平剛性の確保と施工上の安全確保のため、1階天井=2階の床にスギ3層パネルを使用した剛床工法(根太レス工法)にしています(1階床は根太を使用)。
剛床工法にあたり、一般に使用されている構造用の針葉樹合板を採用しなかったのはシックハウス症候群予防の観点からです。(ホルム・非ホルムいずれの接着剤を使用していても、無垢材と比べれば、合板の構成単板数が多いほどアルデヒド・揮発性有機化化合物VOC放散量が多いと考えられる。)
一方、無垢スギ材からもテルペン類が豊富に放散されるので、オゾンの存在下でアルデヒド類その他の刺激性物質や微粒子が生成されるというデータがあります。(リンク)
製材されて日が浅い針葉樹無垢材(カラマツを除く)を施工してしばらくは、テルペン類が大量に放散されるので、工期が短くて竣工即入居という場合は注意が必要です。
特に、換気ルートの上流におかれた針葉樹構造材が蓄熱暖房器などで加温され、放散された物質を含む空気が居室に誘導される機構をもつ超高気密住宅では、非常に高濃度のテルペン(と二次生成物)を人体に曝露させたためにシックハウス症候群になった事例が知られています。
居間・寝室など滞在時間が長い居室の構造材を施工した後は、積極的に空気にさらして、テルペン濃度の低減をはかっておく必要があります。
この住宅では、上下の写真にある1階の南側・西側の部屋が滞在時間が長い居室にあたり、表し天井(あらわしてんじょう)ですので、施工後は風をあててVOCの放散を促すことで、入居時の空気質の安全性を向上させたいと考えています。
表し天井の部屋と天井下地に石膏ボートを張った部屋ではどちらの空気環境が良好であるか、簡易TVOC測定器で比較してみる予定です。

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